「メンブレ」とは?
「メンブレ」の「メン」とは「メンタル」の略で、「精神的・心理的」という意味です。「ブレ」は「ブレイク」の略で、「壊れる・壊れた」ことを表しています。2つを合わせると、「メンブレ」は「精神的に壊れる」という意味になります。
精神的に壊れるとは、何かにショックを受けたり悲しんだりしていることであり、「メンブレ」は心が傷ついて落ち込んでいる状態を表現する若者言葉です。
若者言葉とは、20歳くらいまでの世代間で使われる言葉です。若者言葉が一般に広まって流行語となる場合もあります。
「メンブレ」の例文と使い方
「メンブレ」は、「ツイてない」あるいは「失敗した」など、精神的に傷ついて自分を責めている時に使われる傾向があります。反対に、相手に対して怒りを抱えている場面では使われません。
また「落ち込んだ気持ちや話を、誰かに聞いてほしい」や、「大変だったけど立ち直ったよ」と伝える時にも使います。
傷心の程度については、「ちょっとかまって欲しい」レベルから「数日間たち直れない」ものまで様々です。
「メンブレ」の例文
- 「バイトの面接に落ちた。メンブレしそう。」
- 「メンブレ中。友達とケンカした…。」
- 「テストで赤点とって、メンブレしてる。」
- 「昨日、先生に怒られてメンブレしたけど、復活したよ。」
「メンブレ」と似た言葉
「メンブレ」と似ている言葉と例文をまとめました。
- へこむ……落ちこんで気力がなくなる(例文・お気に入りのお菓子が売り切れていてへこんだ。)
- しょんぼり……元気をなくして寂しそうにしている様子(例文・友達と海へ行くのを楽しみにしていたのに、明日の天気予報が雨でしょんぼり。)
- 魂が抜ける……生きる気力がなくなる(例文・就職活動で何十社も面接を受けているが全滅。魂が抜けたようになった。)
- ゆううつ……気持ちがふさいで明るい気分になれないこと(例文・週明けに行われるテストが、ゆううつで仕方がない。)
- 打ちひしがれる……意気消沈する。気持ちがなえる、落ち込む。(例文・彼女が他の男と手をつないで歩いている光景に打ちひしがれる)
「メンブレ」の対処法
では「メンブレ」になった際は、どのように心を持ち直せばよいのでしょうか。以下に効果的な4つのメンブレ対処法を紹介します。
深呼吸する
日常生活で呼吸を意識することは少ないかもしれませんが、呼吸には気持ちを落ち着かせる効果があります。
なるべくゆっくり深く呼吸してみましょう。「1から10まで」など自分で数を決めて、カウントしながら呼吸するのも良いですよ。
体を使って発散する
ペットの散歩を兼ねて近所を散歩したり、公園で軽くジョギングしたり…。雨などで天候が悪くて室内で発散したい場合は、友達とボウリングをする、もしくは1人カラオケなど、カロリーを消費する行為がストレス発散につながる場合もあります。
とことん落ち込む
悲しい時に涙を流すとストレスホルモンが減ることが、東京女子医科大学の研究で明らかになっています。
悲しい気持ちの時にあえて悲しい映画を見る、あるいは本を読んで悲しい涙を流すことで、心を軽くすることが可能です。泣きたい時は泣きましょう。
たくさん笑う
落ち込んだ時には笑うのもおすすめです。レンタルショップでお気に入りのお笑い芸人のDVDを借りてきて見たり、YouTubeで動物の面白い動画を探してみるのも良いかもしれません。友達と遊んで思いっきり笑うことでも、ストレス発散効果が期待できます。
若者言葉
メンブレ以外の若者言葉には、以下のものがあります。
- よき…古語の「よきかな」と同じで「良い」のニュアンスで使われている。(例文・新しいネイルが、思ったよりいい色でよき)
- よいちょまる…「めっちゃ幸せ・いい感じ」という意味。(例文・明日は学校の創立記念日でお休み。よいちょまる)
- ワンチャン…もしかしたら、ひょっとすると、ワンチャンス。(例文・週末は予定があるけど、ワンチャン遊べるかもしれない)
- わかりみ…「それわかる・すごくわかる」など、相手にして共感を表す言葉。(例文・「花粉症はツライね。わかりみ」)