「バラドル」とは?意味や使い方をご紹介

「バラドル」という言葉をご存知でしょうか?1980年代のテレビにおいて、バラエティ番組で活躍する女性歌手が珍しかったため、「バラドル」と呼ぶようになりました。この記事では「バラドル」の意味や使い方、「元祖バラドル」と「現代におけるバラドル」も紹介しています。

目次

  1. 「バラドル」の意味
  2. 「バラドル」が生まれた背景と使い方
  3. 「元祖バラドル」井森美幸
  4. 「元祖バラドル」森口博子
  5. 「現代におけるバラドル」指原莉乃
  6. 「現代におけるバラドル」小島瑠璃子

「バラドル」の意味

「バラドル」とは、バラエティー番組で活躍するアイドルのことです。「バラドル」の「バラ」は、バラエティー番組の略。歌やお笑い、クイズといった様々な要素が含まれた番組をバラエティー番組といいます。

「バラドル」の「ドル」はアイドルの略です。人気のある芸能人を指していますが、「バラドル」におけるアイドルは女性歌手という意味になります。

「バラドル」が生まれた背景と使い方

1980年代の前半までは歌番組が全盛期で、女性アイドルは歌番組を中心に活躍していました。ところが、1980年代後半に視聴率の低下などにより、歌番組が次々に終了していきます。アイドルの活躍の場は減り、「アイドル冬の時代」と呼ばれる低迷期に入ります。

そして、一部のアイドルが活躍の場を求めてバラエティー番組に出演するようになっていきました。歌手でありながらバラエティー番組で活躍することで、当時のアイドルのイメージを打ち破った彼女たちは「可愛いのに面白い」などと評価され、次第に増えていき定着しました。

現代におけるバラドルの意味は、歌手や女優などに関わらず、バラエティー番組に出演する女性芸能人の中でも、頭の回転が速くてトークの上手な人を「バラドル」と呼ぶ傾向にあり、元の意味である「バラエティー番組に出演する女性歌手」とは少し異なっています。

「元祖バラドル」井森美幸

井森美幸は、1985年に歌手としてデビューしました。1986年にはドラマ主演を果たすなど、活動は順調に見えましたが、歌手としては徐々に人気が落ちていきます。

その後、バラエティー番組に出演するようになり、「女性らしくない」といわれるほど、積極的に笑いを取りに行く姿勢が評価されました。

気取らない人柄は後輩からも慕われており、どんな番組でも対応できるオールマイティーさ、昔と変わらないキャラクターで、現在に至ってもバラエティー番組などで活躍しています。

1980年代はアイドルにキャッチコピーを付けるのが通例で、彼女の場合は「井森美幸16歳。まだ誰のものでもありません」でした。今も独身であることから、「いまだに誰のものでもありません」と、当時のキャッチコピーを自らネタにして笑いを誘っています。

「元祖バラドル」森口博子

森口博子は、1985年に歌手デビューしました。しかし、デビュー曲以降はヒットせずに売れない状態が続きます。事務所からは引退を促され、涙ながらに「なんでもやりますから続けさせてください」と訴えます。

そして事務所の指示で出演したバラエティー番組での体当たり演技が評価され、バラドルとして人気が出ました。また、『ものまね王座決定戦』で優勝するなど、ものまねの上手さにも定評があります。

その後、1991年にリリースした、『機動戦士ガンダムF91』の主題歌、「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」がヒットし、歌手としての一面も知られるようになったのです。NHK紅白歌合戦には91年~96年まで6年連続出場しました。

「現代におけるバラドル」指原莉乃

指原莉乃は、2007年のAKB48のオーデイションに合格しました。2008年にはAKB48の正規メンバーになり、「大声ダイヤモンド」で初の選抜メンバー入りを果たします。

2009年に『週刊AKB』という番組でバンジージャンプを飛ぶ企画がありましたが、指原は恐怖のあまり飛ぶことはできませんでした。

それを挽回しようと、自らの希望で再度バンジージャンプの企画に挑みますが、またしても飛べず、「ヘタレキャラ」と評価されて定着します。場の空気を読んだり、コメントを出したりするのも上手いといわれています。

「現代におけるバラドル」小島瑠璃子

小島瑠璃子は、2009年にホリプロタレントスカウトキャラバンで合格してデビューしました。愛想がよくて気配り上手。スタッフやプロデューサー受けが良いといわれています。

バラエティー番組や司会を中心に活躍しており、ニホンモニター社による「2018年テレビ番組出演本数・女性タレント部門ランキング」では、9位にランクインするほどの出演本数の多さです。

2017年には、『ヒルナンデス』での生中継に乱入してきた男性を、笑顔でかわしてカメラを誘導しながら場所を移動。自然な流れでインタビューに移行するなど、瞬時の対応力が話題になりました。

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