「エンドコンテンツ」とは
「エンドコンテンツ」は英語由来のカタカナ語ですが、正確には“end game content”(エンド・ゲーム・コンテンツ)と言います。
最近では「エンドコンテンツ」という言い方が広まり、和製英語として使われているのがほとんどであるようです。
「エンドコンテンツ」の意味
本来の意味
“end game"という言葉はもともと、チェス・ゲームや一般のスポーツなどにおける終盤戦のことを指していました。“content”は「内容」を意味する英単語です。
そのため“end game content”を直訳すると「終盤戦の内容」くらいの意味となります。が、現在「エンドコンテンツ」として使われている言葉の意味は若干ニュアンスが違っています。
ビデオゲームにおける意味
「エンドコンテンツ」はゲーム業界、中でもオンラインゲーム やソーシャルゲームで使われることが多い、ビデオゲーム用語ということができるでしょう。
次項に挙げるような特徴から、「エンドコンテンツ」はそのゲームにおける、ラスボスを倒した後/ストーリーの終了後/エンディングを迎えた後、に用意されていることがほとんどです。つまり、クリア後のやり込み要素ですね。
そのため「エンドコンテンツ」は通常のパッケージとは別の、追加パックやダウンロードコンテンツ(DLC)によって追加される場合があります。
特徴
ビデオゲームにおける「エンドコンテンツ」の定義についてはいまだ定まらないところもありますが、以下のような特徴が挙げられます。
- ゲーム中での最大レベルに到達した後も(または到達することで初めて)プレイできる。
- そこでしか手に入らないアイテム・スキル等があり、繰り返しプレイすることが推奨される。
- 超高難易度であることが多く、そのゲームにおける最終的な到達点(目的)となる。
「エンドコンテンツ」の使い方
- 今度のDLCはこのゲームのエンドコンテンツとして、皆様にお楽しみいただけるものとなっています。
- ラスボスが物足りなかったので、エンドコンテンツの裏ボスに期待している。
- エンドコンテンツの「エンド」というのは、単なる「終わり」ではなく、「終わりがない」ことを示しているのだという。
「エンドコンテンツ」の例
「エンドコンテンツ」はゲームの最終的な目標となるやり込み要素です。ここでは、最近発売された著名なゲーム作品における「エンドコンテンツ」の例を見てみましょう。
ポケットモンスターソード・シールド
『ポケットモンスター ソード・シールド』は、Nintendo Switch用ロールプレイングゲームとして、株式会社ポケモンより発売されました。
このゲームではクリア後/殿堂入り後の様々なやり込み要素が用意されています。たとえば、伝説のポケモンである「ザシアン」「ザマゼンタ」の入手などです。
ただ、「エンドコンテンツ」という面で見ると、「バトルタワー」の攻略、および厳選を繰り返して強力なポケモンを育てて他のプレイヤーと対戦することなどが挙げられるでしょう。
モンスターハンター:ワールド
ゲームソフト『モンスターハンター:ワールド』は、カプコンより発売されました。このゲームにおける「エンドコンテンツ」は「マム・タロト」というモンスターの狩猟です。
また、大型拡張パックとなる『モンスターハンターワールド:アイスボーン』では、「エンドコンテンツ」として、「ムフェト・ジーヴァ」というモンスターの狩猟クエストが用意されています。
これらのモンスターはどちらも本編の発売後にDLCとして追加されました。また、複数人によって一体の敵に挑むことが推奨される「レイド・バトル」という形式がとられています。