「超絶」とは?意味や使い方をご紹介

「超絶」という言葉をご存知でしょうか。「超絶な〇〇」や、若者風な表現では「超絶にイカしている」のように使われ、何となく耳にしたことのある方もいらっしゃるかと思います。ここではそんな「超絶」の意味や使い方などを、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「超絶」の読み方
  2. 「超絶」の意味
  3. 「超絶」の使い方
  4. 「超絶」に関連する言葉

「超絶」の読み方

まず「超絶」は、「ちょうぜつ」と読みます。訓読みで「超」は「こ(える)」、「絶」は「た(える)」と読む字です。漢字検定では「超」は三級、「絶」は六級あたりで出てきます。

「超絶」の意味

「超絶」には、以下の二つの意味があります。

  1. 程度が他よりも遥かに飛び抜けていて、優れていること
  2. 他とは無関係に、より高い立場にあること。超越のこと

2の意味についてですが、超越とはずば抜けていることや、かけ離れた境地にある物事のことです。それぞれの違いは少し分かりづらいかもしれませんが、たとえばマラソン大会ですごく足の速い人が居たとします。これは他の選手と同じラインで比べて優れている、ということです。1の意味が当て嵌まります。

一方でたとえば万能の神さまが居たとして、それは飛び抜けて優れてはいますが、人間と同じラインでは比べられませんね。他とは無関係に、高い立場にあります。2の意味は、そういう風なことを表します。

「超」や「絶」の字に含まれる意味

「超」の字には抜きん出るや優れていることの他にも、遠い、それを超すなどの意味があります。一方の「絶」の字は、極めて、この上ない、遠く離れているなどの意味を持っています。

つまり「超絶」は似たような意味の字の組み合わせで、それが優れていること、遠い=高い立場にあることを、強調しているわけですね。

「超絶」の使い方

「超絶」は名詞として「超絶に〇〇」や「超絶な○○」のように使われる一方で、動詞としてサ行変格活用し、「〇〇から超絶する」や「超絶した○○」のように使われます。

超絶:他よりも優れていること

【例:彼は工作において、超絶した技術を持っている】

これは1の意味+動詞として使っていて、「他よりも遥かに飛び抜けた技術」や、「他よりも優れた技術」と言い換えられます。

似たような使い方としては、若者風な表現で「彼女のファッションは超絶にイカしている」でしたら、こちらは他と比べて独特だとか、それに個性があるようなニュアンスが伝わるかと思います。何が「超絶」なのかによって、少しニュアンスが違ってきます。

超絶:他とは無関係に、高い立場にあること

【例:宇宙で超絶の存在を目の当たりにする】

これは2の意味+名詞として使っていて、「高い立場にある存在を~」や「不思議な存在を~」と言い換えられます。異星人だとか神さまだとか、そういうイメージです。

似たような使い方としては、「俗世間から超絶する」のような表現があります。これはたとえば仏教で悟りを開くみたいな、俗世間よりも高い立場、上のステージにいく、というような意味です。

「超絶」に関連する言葉

「超絶」に関連する言葉には、「際立つ」、「並外れた」、「卓越」、「凌駕」などがあります。

「際立つ」について

「際立(きわだ)つ」とは、他との違いや区別な明確なこと、ハッキリと目立つことを表します。他との違いが明確という意味で、「超絶した技術」は「際立つ技術」と言い換えられます。

またこの言葉は「際立って」や「際立った」と変化した形でも使われ、「際立って成績がいい」や「際立った出来栄えの作品」などの表現があります。

「並外れた」について

「並外(なみはず)れた」とは、程度や状態などが並(普通)から外れていることや、その様子を表します。引いては他よりも優れていることです。

この言葉は「並外れた脚力」や、変化形で「彼の行動力は並外れている」のように使われます。字面や意味の通り、普通ではないといったニュアンスです。

「卓越」について

「卓越(たくえつ)」とは、他よりも遥かに優れていることや、その様子を表します。「超絶」の1の意味とソックリですね。

この言葉は「卓越した能力」や、「卓越した技」のように使われます。ちなみに「卓」の字には、他を抜いて優れていることや、他よりも高いなどの意味があります。

「凌駕」について

「凌駕(りょうが)」とは、他を凌いでその上に出ることを表します。使い方に関しては、「野球で相手チームを凌駕する」のように用いられます。この場合は、それに勝つようなニュアンスを含んでいます。


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