「サンプル」とは?意味や由来をご紹介

「サンプル」と聞くとあなたは何を想像しますか?化粧品や健康食品の試供品?それとも怪しげな科学者の実験?あるいは総計学?「サンプル」は使われる分野によって意味合いが変わってきます。今回は「サンプル」の意味や由来、英語表現を紹介します。

目次

  1. 「サンプル」とは?
  2. 「サンプル」の由来
  3. 「サンプル」の意味1:試供品
  4. 「サンプル」の意味2:試料
  5. 「サンプル」の意味3:統計標本
  6. 英語の「サンプル」

「サンプル」とは?

「サンプル」とは、見たり使ったりして調べるために取り出した部分です。日本語でいう標本がぴったり当てはまります。意味を分類すると次のようになります。

  1. 試供品や見本品
  2. 試験や展示のための試料
  3. 統計分析のために全体から取り出した一部分

「サンプル」の由来

「サンプル」の由来は英語の「sample」です。そしてこの「sample」の由来は英語の「example」です。「example」の最初の2文字「ex」が取れて「sample」になったといわれています。

「example」の意味には実例、例題、見本、手本、標本などがあります。英語圏では「sample」よりも「example」の方が一般的で硬い表現だといわれています。

「サンプル」の意味1:試供品

一般的には「サンプル」は試供品や見本品のことです。街中を歩いている時に配られる無料の試供品がまさにそうです。他にも通信販売でお馴染み、初回のみ半額の見本品も「サンプル」です。有料か無料かは関係ありません。

試食や試飲するための商品も「サンプル」です。ためしてみるための見本なら大抵は「サンプル」と呼んで間違いないでしょう。

実際に使ったり摂取したりするものでなくても、見本になるものであれば「サンプル」です。日本のお家芸、食品サンプルが代表例です。

「サンプル」の意味2:試料

理系の方であれば「サンプル」と聞いて研究試料を連想されるのではないでしょうか。性質や特徴を調べるために扱う実験材料です。

薬品や金属片などの物質も「サンプル」ですし、生物実験ならマウスやモルモットも「サンプル」になります。実験台にされる人のことをモルモットと呼んだりもしますね。

研究開発だけでなく、医療検査で提供する血液なども「サンプル」と呼ばれることがあります。こちらは試料というよりも検体という言葉がより適切です。

「サンプル」の意味3:統計標本

統計学でも「サンプル」は使われます。統計分析を行うために集めてくる標本が「サンプル」と呼ばれます。また、集めることを「サンプリング」と呼びます。

難しい話になりますが、例として学校のテストの平均点を考えてみましょう。クラスメート全員の点数が分かれば平均点は簡単に計算できますね。

けれど教えてくれない人もいるでしょう。なので仲の良い友達十人くらいに聞いて、そこから平均点を予想してみる。この時、友達から教えてもらった点数が「サンプル」です。

英語の「サンプル」

意味

「サンプル」は英語で「sample」とつづります。意味は日本語と英語でほとんど変わらず、見本や試供品、試料、標本などです。ただし、異なる点が2つあります。

1つは実例や一例などの例という意味でも使われること。日本ではケースという言葉が使われるので、「サンプル」をこの意味では使いません。

もう1つは動詞としても使えることです。動詞の時は見本を取って調べる、実際に試してみる、試食するといった意味で使われます。その他、経験を通して知るという意味もあります。

類義語

「サンプル」の類義語をいくつか紹介しましょう。

  • instance…実例や具体例。
  • try…挑戦する、試す。試食する。会話でよく使われる表現。
  • specimen…標本、見本、試料、実例。sampleとほぼ同じ意味。
  • case…例、事例。instanceと同じ意味。
  • tester…見本。いわゆるテスター。


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