「サンプル」とは?
「サンプル」とは、見たり使ったりして調べるために取り出した部分です。日本語でいう標本がぴったり当てはまります。意味を分類すると次のようになります。
- 試供品や見本品
- 試験や展示のための試料
- 統計分析のために全体から取り出した一部分
「サンプル」の由来
「サンプル」の由来は英語の「sample」です。そしてこの「sample」の由来は英語の「example」です。「example」の最初の2文字「ex」が取れて「sample」になったといわれています。
「example」の意味には実例、例題、見本、手本、標本などがあります。英語圏では「sample」よりも「example」の方が一般的で硬い表現だといわれています。
「サンプル」の意味1:試供品
一般的には「サンプル」は試供品や見本品のことです。街中を歩いている時に配られる無料の試供品がまさにそうです。他にも通信販売でお馴染み、初回のみ半額の見本品も「サンプル」です。有料か無料かは関係ありません。
試食や試飲するための商品も「サンプル」です。ためしてみるための見本なら大抵は「サンプル」と呼んで間違いないでしょう。
実際に使ったり摂取したりするものでなくても、見本になるものであれば「サンプル」です。日本のお家芸、食品サンプルが代表例です。
「サンプル」の意味2:試料
理系の方であれば「サンプル」と聞いて研究試料を連想されるのではないでしょうか。性質や特徴を調べるために扱う実験材料です。
薬品や金属片などの物質も「サンプル」ですし、生物実験ならマウスやモルモットも「サンプル」になります。実験台にされる人のことをモルモットと呼んだりもしますね。
研究開発だけでなく、医療検査で提供する血液なども「サンプル」と呼ばれることがあります。こちらは試料というよりも検体という言葉がより適切です。
「サンプル」の意味3:統計標本
統計学でも「サンプル」は使われます。統計分析を行うために集めてくる標本が「サンプル」と呼ばれます。また、集めることを「サンプリング」と呼びます。
難しい話になりますが、例として学校のテストの平均点を考えてみましょう。クラスメート全員の点数が分かれば平均点は簡単に計算できますね。
けれど教えてくれない人もいるでしょう。なので仲の良い友達十人くらいに聞いて、そこから平均点を予想してみる。この時、友達から教えてもらった点数が「サンプル」です。
英語の「サンプル」
意味
「サンプル」は英語で「sample」とつづります。意味は日本語と英語でほとんど変わらず、見本や試供品、試料、標本などです。ただし、異なる点が2つあります。
1つは実例や一例などの例という意味でも使われること。日本ではケースという言葉が使われるので、「サンプル」をこの意味では使いません。
もう1つは動詞としても使えることです。動詞の時は見本を取って調べる、実際に試してみる、試食するといった意味で使われます。その他、経験を通して知るという意味もあります。
類義語
「サンプル」の類義語をいくつか紹介しましょう。
- instance…実例や具体例。
- try…挑戦する、試す。試食する。会話でよく使われる表現。
- specimen…標本、見本、試料、実例。sampleとほぼ同じ意味。
- case…例、事例。instanceと同じ意味。
- tester…見本。いわゆるテスター。