「不可避」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「不可避」という言い回しをご存じでしょうか。避けようがないこと、必ず起こることという意味で、類語の「必然」や「有無を言わせず」よりは、やや聞き慣れないかもしれません。ここでは「不可避」の意味や使い方などを順に紹介していきます。

目次

  1. 「不可避」の意味や使い方
  2. 「不可避」の類語
  3. 「不可避」の英語

「不可避」の意味や使い方

「不可避」はふかひと読み、避けようがない、必ず起こることの意味です。「避ける」ことが「不可」というわけです。

「戦いは不可避だ」「ストライキ突入は不可避だ」というように使います。また名詞としてだけでなく、「不可避の攻撃」など、形容動詞としても使用されます。

現在ではこうした報道的、文章的な表現となっており、日常会話で使うことはあまりありません。

「不可避」の類語

「不可避」の類語として、代表的なものは「必然(ひつぜん)」「必至(ひっし)」「有無(うむ)を言わせず」などがありますが、必ず起こるの「必ず」からしてすでに類語になるので、数としては限りありません。

「必然」の類語だけでも、必至、必定、必ずや、きっと、九分九厘、100%、不可抗力、抗えない、抗いがたい、止むに止まれぬ、止むを得ない、余儀なく、などがあります。これらのすべてを「不可避」とそのまま置き換えられる場合がほとんどです。

「必然」は論理的に考えて必ずそうなることの意味、「必至」は感覚的なものが先立ち、必ずそうなると予想される状態を言います。「不可避」は「必至」により近いと言うことができます。

「不可避」の英語

「不可避」の英語表現には、unavoidable、inevitable、necessaryがあります。

【例文】

  • 交渉の決裂は不可避である…A rupture in the negotiations is unavoidable./The negotiations will inevitably break down.
  • 社長が不正をしたのだから、会社がつぶれるのも必然(不可避)である…As an inevitable consequence of the president's dishonesty, the company will go bankrupt.
  • (法律的な使い方)不可避的危険…unavoidable dangers


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ