「fps」の2つの意味
「FPS」には、一般的に次の2つの意味があります。
- 一人称視点シューティング(First Person Shooting)
- フレーム毎秒(Frames per Second)
ここでは、これらの意味を順に説明します。
1. 一人称視点シューティング
FPS(First Person Shooting=一人称視点シューティング)とは、主にアクション系のゲームで見られるゲームデザインのひとつであり、「ゲーム画面」を「プレイヤー本人の視界」として扱うゲームスタイルのことです。
「本人視点シューティング」とも呼び、プレイヤー本人がゲーム世界にいるかのように自由に移動したり、見たい方向を見たり、武器や道具で戦ったりできる没入感・臨場感の高さが大きな特徴であり、世界的に人気を集めているゲームスタイルの1つです。
FPSには「シューティング」という単語が含まれていますが、ジャンルを縛るものではなく、フライトシミュレーターやホラーゲームなどでも「本人視点」があるゲームはFPSと呼ばれます。「FPP」(First Person Play)という同義語も存在します。
「FPS」の歴史
FPSの原型となったのは1991年にid softwareから発売された『Catacomb 3-D』と言われており、この時点で現代FPSにも通用するさまざまな基礎が築かれていました。
1993年、同メーカーの『DOOM』が、当時普及し始めていたインターネットによる販売方式によって大きな知名度を獲得し、FPSという呼称ができるまで、一人称視点のゲームスタイルは長らく「DOOM Like」(DOOMのような)と呼ばれていました。
プレイヤーの没入感・臨場感を重視するその性質上、3D描画などによるリアリティの追求が不断に行われてきた分野であり、最先端の技術が投入されることも多く、現代でもゲームデバイスのスペックを最大限活かした多くの作品が毎年リリースされ続けています。
「FPS」と「TPS」
「FPS」とよく比較されるゲームデザインに「TPS」があります。TPSとは「Third Person Shooting」の略で、「三人称視点シューティング」のことです。
FPSとTPSはよく混同されることがありますが、TPSは「画面内のゲームキャラクターを第三者視点で操作する」ゲームスタイルであり、「プレイヤー本人の視点」であるFPSとは異なるものです。
FPSは没入感・臨場感があるが視野が狭い、TPSは客観的な視点なので情報量が多いなど、それぞれ長所・短所があり、ゲームの楽しみ方に大きく関わることもあるため、FPSとTPSを任意に切り替えることができるゲームも存在します。
主な「FPS」ゲーム
「FPS」ゲームは非常に多くありますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
- 『DOOM』
- 『Halo』
- 『Call of Duty』シリーズ
- 『Battlefield』シリーズ
- 『バイオハザード7』
2. フレーム毎秒
FPS(Frames per Second=フレーム毎秒)とは、動画における「フレームレート」を示す代表的な単位で、1秒ごとに何フレームを処理できるかを表すものです。
動画やゲームなど、あらゆる動的コンテンツは「静止画を連続的にすばやく入れ替えている」と説明することができますが、1秒あたり何枚の静止画(フレーム)を処理・表示できるかを示す指標が「FPS」です。
例えば1秒間に30枚の静止画を表示できるなら30fps、1秒間に60枚ならば60fpsという表記になります。参考として、一般的な映画は24fps、テレビ番組は30fpsで制作されています。
「処理落ち」について
原則としてフレームレートが高い(=fpsの値が大きい)ほうが、動画が滑らかに描写されることになります。しかし高度なリアルタイム処理を行う3Dゲームなどでは、処理が追いつかずにfpsが低下する「処理落ち」と呼ばれる現象が発生することがあります。
「処理落ち」が発生すると、本来描写されるはずの画が省略されて不自然に途切れた描画となることから、「カクカクする」「ラグい(表示が遅れる)」「(動きが)重い」などと表現されることがあります。逆に、快適に図像が動いて見える場合は「ヌルヌル動く」と表現します。
日常生活においてフレームレートや処理落ちが問題になることはほとんどありませんが、一瞬の状況認識・操作が生死を分かつようなアクションゲームのユーザーにとっては、高fpsの追求は永遠の課題となっています。
動画で比較するフレームレートの違い
フレームレートの違いについては実際に動画で比較すると明瞭ですので、ご確認ください。主に30fpsと60fpsを比較する動画となっています(※音が出ますのでご注意ください)