「困難」とは?意味や使い方・類語をご紹介

「困難」という言葉をご存知でしょうか。「困難だ」や「困難を乗り越える」などの形で、たまに見聞きします。難しいや苦しいなどのニュアンスを含む言葉です。ここではそんな「困難」の意味や使い方などを、類語も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「困難」の読み方
  2. 「困難」の意味
  3. 「困難」の使い方
  4. 「困難」を含む言葉
  5. 「困難」の類語

「困難」の読み方

まず「困難」は、「こんなん」と読みます。訓読みで「困」は「こま(る)」、「難」は「むずか(しい)」と読む字です。どちらも小学校では、六年生あたりで習います。

「困難」の意味

「困難」には細かく分けて、以下の二つの意味があります。

  1. 簡単には成し遂げられないことや、非常に難しいこと、その様子
  2. 苦しんで悩むことや、苦労すること

それぞれニュアンスは違いますが、何かが難しければ苦労するでしょうし、そういった意味では1も2も通じるところがありますね。

ちなみに「困」の字は、困ることの他にも、苦しむなどの意味を持っています。一方で「難」の字は、上手くいかない悩みなどの意味を持っています。

「困難」の使い方

「困難」は「困難が~」のように名詞として使われる場合と、「困難な~」のように形容動詞として使われる場合があります。

とりわけ1の意味を示したい場合は、「困難な◯◯」「◯◯は困難だ」などと形容動詞化して用いられます。

困難:非常に難しいこと

【例:もう飛行機は予約しているし、予定の変更は困難だ】

これは1の意味で、そのまま「予定の変更は非常に難しい」と言い換えられます。ここでの「困難」は、予定の変更という事柄に掛かっています。

他には「テストで一番を取ることは困難だ」でしたら、こちらも「非常に難しい」と言い換えられますが、どちらかと言えば「簡単には成し遂げられない」というニュアンスが強めに伝わるかと思います。このように困難の対象となる事柄によって、ほんの少しニュアンスが違ってきます。

困難:苦労すること

【例:ここに来るまで、色んな困難があった】

これは2の意味で、「色んな苦労をした」と言い換えられます。1の使い方と比べて、この例文の「困難」は具体的な事柄を示していませんが、意味するところは伝わります。そこが1の使い方との、大きな違いです。

似たような表現としては、「困難に打ち勝つ」や「困難を乗り越える」などがあります。もちろん具体的な事柄と一緒に、「坂道や落とし穴などの困難があった」とも使えます。

「困難」を含む言葉

「困難」を含む言葉には、「呼吸困難」などがあります。「呼吸困難」とは、息をするのが苦しかったり、呼吸するときの不快な感覚を指す症状のことです。

病院を舞台にしたドラマなどでは、「彼は呼吸困難に陥っている!」のような台詞を耳にします。意味が意味なので、医療と関わりが深い言葉だと言えるでしょう。

「困難」の類語

「困難」の類語には、「大変」、「障害」、「波瀾」などがあります。

「大変」について

いくつかの意味を持っている「大変」ですが、中でも苦労が甚だしいことや対処が容易ではないことという点は、「困難」と似ています。

この言葉は「困難」の1と2の意味、どちらの言い換えとしても使えます。たとえば1の使い方に出てきた例文、「予定の変更は困難だ」は、「変更は大変だ」と言い換えられます。これは容易ではないことを表しています。

そして2の使い方の例文、「色んな困難があった」は、「色々と大変なことがあった」と言い換えられます。こちらは苦労したことを表しています。

「障害」について

「障害」も複数の意味を持っていますが、中でも妨げること、妨げとなるモノや状況という点が、「困難」の2の意味に通じています。

たとえば妨げているモノを越えるという意味で、「困難を乗り越える」は、「障害を乗り越える」と言い換えられます。

「波瀾」について

「波瀾(はらん)」とは、激しい変化や曲折があることや、そういった事態、騒ぎや揉め事を表します。また、海などの大小の波のことです。「波乱」とも書かれますが、意味は同じです。

この言葉は「困難」の2の意味に通じていて、少しニュアンスは違ってきますが、たとえば「困難の多い人生」は、「波瀾の多い人生」と言い換えられます。「波乱」の場合は苦労というよりも、変化のニュアンスが強めです。

他には「波瀾万丈」という四字熟語があり、これは変化が激しく劇的なことを表します。「波瀾」を強調している言葉です。


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