「一心」とは?意味や使い方をご紹介

「一心」という言葉をご存知でしょうか。漢字は簡単ながらも、耳にする機会は少なめかと思います。一方で「一心同体」でしたら、聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。ここではそんな「一心」の意味や使い方などを、「一心同体」も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「一心」の読み方
  2. 「一心」の意味
  3. 「一心」の使い方
  4. 「一心」を含む四字熟語
  5. 「一心」を含むことわざ
  6. 「一心」に関連する言葉

「一心」の読み方

まず「一心」は、「いっしん」と読みます。訓読みで「一」は「ひと(つ)」、「心」は「こころ」と読む字です。どちらも小学校では二年生あたりまでに習う、簡単な漢字ですね。

「一心」の意味

「一心」には、以下の三つの意味があります。

  1. 多くの人が、心を一つにすること。同心のこと
  2. 心を一つの物事に集中することや、その心。専念のこと
  3. あらゆる事象の根元にある心のことや、真実の信仰心のこと

ただし3は仏教の用語としての意味なので、一般的に「一心」は、1か2の意味を示すことが多いかと思います。

「一心」の使い方

「一心」は、1や2の意味では「一心に~」や「一心で~」といったように用いられます。また「一心」を含む四字熟語も多めです。

一心:心を一つにすること

【例:彼と彼女は一心同体だ】

一心同体という四字熟語は、複数の人が心も身体も強く結びつくことや、心を一つにして行動することを表します。もう少し噛み砕いて言えば、何をするにも一緒のようなニュアンスです。「一心」の部分は1の意味を表しています。

他には「クラスメイトが一心になる」という表現もあり、こちらは「一丸になる」や「一致団結する」とも言い換えられます。どちらの例文も、心が強く結びつくという点が共通していますね。

一心:専念のこと

【例:彼に会いたい一心で訪れる】

これは2の意味で、会うことに専念しているというか、会いたい気持ちを強く表しています。「どうしても会いたくて訪れる」のような意味です。

他には「一心に絵を描き続ける」でしたら、「絵を描くことに集中する、それだけを行う」のような意味です。どちらの例文も、熱心にというニュアンスを含んでいます。

「一心」を含む四字熟語

上述の「一心同体」の他にも、「一心」を含む四字熟語には、一心不乱」、「一心万宝」、「万能一心」などがあります。

「一心不乱」について

「一心不乱(いっしんふらん)」とは、心を一つのことに集中して、それ以外に気を取られないことを表します。「一心」における2の意味を強調している言葉です。

「一心」の2の意味の例文、「一心に絵を描き続ける」は、「一心不乱に絵を描き続ける」とそのまま言い換えられます。「一心不乱」だと、より熱心で必死な感じが伝わるかと思います。またこの言葉は同じ意味で、「一心一向」とも書かれます。

「一心万宝」について

「一心万宝(いっしんばんぽう)」とは、専念すれば何事でも出来るということを表しています。引いてはその専念=一心は、あらゆる宝に勝ることを意味します。つまりこの言葉は、そういう集中することの大切さを説いているんですね。

「万能一心」について

「万能一心(まんのういっしん)」とは、何事をするにも心を一つにしなければならないことを表します。また、真心を込めて何かをするなどの意味もあります。この言葉は上述の「一心万宝」と少し似ていて、万能よりも一心が大切なことを説いています。

「一心」を含むことわざ

「一心」を含むことわざとしては、「虚仮の一心」が挙げられます。「虚仮(こけ)の一心」とは、愚かな人間でも何かを一心にやれば、ほかの人に勝ることが出来るという意味です。

「虚仮」とは、愚かな人間を示しているわけですね。この言葉は「虚仮も一心」や「虚仮の一念」とも言いますが、どちらも同じ意味です。

「一心」に関連する言葉

「一心」に関連する言葉には、「一体化」や「傾注」などがあります。

「一体化」について

「一体化(いったいか)」とは、別々のモノが一つになることや、融合させることを表します。「一心」における1の意味に通じていますね。

ただ「一心」は文字どおり「心」のことですが、「一体化」は「屋根と壁が一体化している」など、モノにも使われます。そこが「一心」との違いです。

「傾注」について

「傾注(けいちゅう)」とは、力や精神を一つの物事に集中することなどを表します。この言葉は「一心」の2の意味と似ていますね。

使い方としては「仕事に全力を傾注する」などのように用いられ、熱心に取り組むようなニュアンスが含まれています。


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