「貢献」とは?意味や使い方をご紹介

「貢献」という言葉をご存知でしょうか。ニュースや新聞などでは「〇〇に貢献する」のような形で、たまに見聞きします。何かの役に立つことを表す言葉です。ここではそんな「貢献」の意味や使い方などを、類語も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「貢献」の読み方
  2. 「貢献」の意味
  3. 「貢献」の使い方
  4. 「貢献度」について
  5. 「貢献」の類語

「貢献」の読み方

まず「貢献」は、「こうけん」と読みます。訓読みで「貢」は「みつ(ぐ)」、音読みで「献」は「こん」とも読みます。どちらも漢字検定で言えば、準2級あたりで出てくる字です。

「貢献」の意味

「貢献」には、以下の二つの意味があります。

  1. 会社や何かの物事に役立つよう力を尽くすことや、力を尽くして良い結果をもたらすこと
  2. 貢ぎ物をたてまつることや、その貢ぎ物のこと

ただし現代における「貢献」は大抵の場合、1の意味を示します。昔の読み物などでは、2の意味を示すこともあるかもしれません。

ちなみに「貢」の字は、貢ぐやたてまつるなどの意味を持っています。一方で「献」の字は、上位者に物を差し上げるなどの意味を持っています。よって「貢献」は少なからず、その物事に能力を捧げる、力を差し出すようなニュアンスを含んでいます。

「貢献」の使い方

上述を踏まえて1の意味での使い方ですが、「貢献」は力を尽くして役に立つことを指したり、その結果を指して使われます。この言葉は名詞として使われる一方で、動詞として使う場合は、サ行変格活用されます。

たとえば「私は勝利に貢献する」だと、「私は勝利のために力を尽くし、役に立つ」というような意味です。また「この発明は彼女が貢献してくれたお陰で完成した」と使えば、「彼女が力を尽くしてくれたお陰で完成した」という意味で、こちらは結果を指しています。そしてどちらも、動詞として使っていますね。

他には名詞として使う場合、「この行動は社会への貢献だ」や、「彼の貢献によって最悪の事態は免れた」などのような使い方があります。

「貢献」の例文

  • 彼のアイディアは、卵料理の発展に大きく貢献した
  • 少しでも会社に貢献するため、残業を頑張る
  • そこまで頼まれては、貢献せざるを得ない
  • Aさんの貢献で、素晴らしい物が出来た

「貢献度」について

「貢献」は「度」と組み合わせ、「貢献度」という形でもよく使われます。これは役に立った割合というか、程度を表す言葉です。

そしてこの言葉は、「高い」や「低い」と一緒に使われることがよくあります。たとえば「この勝利におけるAさんの貢献度は高い」だと、「他と比べてAさんは、より勝利の役に立った」というような意味です。逆に「彼の貢献度は低い」だと、「他と比べて、彼の役に立った程度は低め」というようなことを意味します。

またソーシャルゲームなどでは、何かの役に立った程度を表すものとして、「貢献度」が使われていたりします。たとえば敵に沢山ダメージを与えたら「貢献度」が上がる、というようなシステムです。

「貢献」の類語

「貢献」の類語には、「寄与」「献身」などがあります。

「寄与」について

「寄与」は「きよ」と読み、力を尽くして社会や人の役に立つことを表します。また、貢献の意味を含んでいます。「貢献」とは非常に似ていますね。

違いについて、「寄」の字は物を送るなどの意味を持っています。一方で「与」の字はそのまま、与えるなどの意味を持っています。

よって「寄与」は少なからず、その能力で何かを与えるというニュアンスを含むと言えるでしょう。「貢献」の能力を捧げるようなニュアンスとは、少し違っていますね。

ただし上述の通り、「寄与」は「貢献」の意味を含んでいるので、違いは曖昧で、ハッキリとした使い分けが難しい言葉です。

「献身」について

「献身」は「けんしん」と読み、自分の身を捧げて尽くすことや、他人や何かの物事のために、自分を犠牲にして力を尽くすことを表します。またキリスト教に関する意味もありますが、本題から逸れてしまうので、ここでは省きます。

この言葉は「自分を犠牲に」なので、損得を考えないような感じで、力を尽くす程度はかなり強めです。使い方に関しては「発展に献身する」や、他には「的」と組み合わせて、「献身的に取り組む」のような表現があります。


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