「功名」とは?意味や使い方をご紹介

「功名」という言葉をご存知でしょうか。日常生活で見聞きする機会は少なめかと思いますが、「怪我の功名」などの形で、たまに使われています。ここではそんな「功名」の意味や使い方などを、「怪我の功名」も含め、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「功名」の読み方
  2. 「功名」の意味や使い方
  3. 「功名」が使われているコンテンツ
  4. 「功名」の類義語

「功名」の読み方

まず「功名」は「こうみょう」、もしくは「こうめい」と読みます。ただしどちらかと言えば現代では、「こうみょう」の方が一般的かもしれません。

「功」は音読みで「く」とも読み、「名」は訓読みで「な」と読みます。「功」の字に関しては「いさお」などの表外読みを含めて、名前にもよく使われていますね。

「功名」の意味や使い方

「功名」とは、手柄を立てて名をあげることや、名誉を手に入れること、またはその手柄を表します。ちなみに「功」の字は、手柄や名誉、頑張った結果などの意味を持っています。一方で「名」の字は、評判などの意味を持っています。

そういった意味を持つ「功名」は、「何かをやって上手くいく」や「やり遂げたことが認められる」のようなニュアンスを含んでいます。そしてこの言葉は、ことわざや慣用句という形で用いられることが多めです。

「功名心」

「功名心」とは、功名を強く求める心を表します。「手柄を立てたい!」や「名誉が欲しい!」といった気持ちのことですね。この言葉は「手柄を立てたくて心が急く」という意味の「功名心に焦る」としてよく使われます。

「怪我の功名」

「怪我の功名」とは、災難や間違ってやったこと、何気なくしたことが、意外と好ましい結果になることを表します。ここでの「怪我」は負傷を含みますが、どちらかと言えば、過失や思い掛けないことというニュアンスが強めです。

またこの言葉は同じ意味で、「過ちの功名」や「過の功名」とも言います。比べると「怪我の功名」の方が有名かと思いますが、細かな意味の上では「過ちの功名」の方が、字面的に分かりやすいかもしれません。

使い方に関しては、「あの判断は失敗だと思っていたが、怪我の功名だった」などのように用いられます。これは「失敗だと思っていた判断が、意外と良い結果を生んだ」というような意味です。

「怪我の功名」とは?意味や使い方をご紹介

「抜け駆けの功名」

「抜け駆けの功名」は読んで字のごとく、抜け駆けをして立てた手柄や、得た名誉を表します。抜け駆けとは他人を出し抜いたり、戦場で皆よりも先に攻め入ることを意味します。

この言葉は「自分が先にやった結果、上手くいった事柄」のようなニュアンスです。人によっては、小狡いイメージを受ける方もいらっしゃるかもしれません。

「槍先の功名」

「槍先の功名」とは、戦場での手柄や名誉、武功を表します。またこの言葉は「槍先功名」や、「槍下の功名」とも言います。ここでの「槍」は、戦場の象徴として用いられているわけですね。

「功名を竹帛に垂る」

まず「功名を竹帛に垂る」は、「こうみょうをちくはくにたる」と読みます。「竹帛」とは竹の札と絹の布、引いては大昔に字を記していた媒体、書物のことです。

そして「功名を竹帛に垂る」とは、歴史に名前が残るくらい、優れた事跡を残すことを表します。もう少し噛み砕いて言えば、竹帛=歴史書に名前が記されるほど手柄を立てる、というようなことですね。またこの言葉は、「名を竹帛に垂る」や「竹帛の功」とも言います。

「功名」が使われているコンテンツ

著名な小説家である司馬遼太郎の作品に、「功名が辻」という歴史小説があります。1965年ごろに刊行された作品ですね。またこの作品は2006年に、NHKでテレビドラマ化もしています。

「功名」の類義語

「功名」の類義語には、「功績」や「偉勲」などがあります。

「功績」について

「功績」は「こうせき」と読み、何かを成し遂げた手柄や、優れた成果を表します。「功名」とよく似ている意味ですね。この言葉は「彼の功績を称える」や、「素晴らしい功績だ」などのように使われます。

「偉勲」について

「偉勲」は「いくん」と読み、とても大きな手柄を表します。「功名」や「功績」と比べて、すごさの程度は強めなニュアンスです。この言葉は「偉勲を立てる」などのように使われます。


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