「ナシ婚」とは?「ナシ婚」が選ばれる理由やデメリットもご紹介

近年、増えてきたと言われる「ナシ婚」。「派手婚」、「地味婚」は知っているけれど、「ナシ婚」って何のこと?と思われる方も多いのではないでしょうか。この記事では、「ナシ婚」とは何か、「ナシ婚」が選ばれる理由は何か、などについて解説します。

目次

  1. 「ナシ婚」とは?
  2. 「ナシ婚」が選ばれる理由
  3. 「ナシ婚」のデメリット
  4. 「ナシ婚」カップルへのご祝儀

「ナシ婚」とは?

「ナシ婚(なしこん)」とは、結婚式や披露宴をしないで、婚姻届けの提出のみで済ませる結婚のことです。現代では結婚をするカップルの半数近くが「ナシ婚」を選んでいると言われていて、とくに若い世代で増えている傾向があります。

「ナシ婚」が選ばれる理由

「ナシ婚」を選んだ人たちは、次のような理由を多く挙げているようです。

経済的な負担を避けたい

結婚式の費用は、百万円単位でかかってきます。このため、費用を準備できないという場合があります。

また、用意はできなくはないがそのための費用を別のことに使いたい、という理由もあります。具体的には、新婚旅行や貯金などに使う予定がある、という人が多いようです。

準備が面倒だから

結婚式の準備には、それなりの時間が必要です。また、式場を選んだり、招待客リストを作って招待状を発送したり、衣装や披露宴の準備をしたりと、やらなくてはならないことが山積みです。そういった準備を避けるため、「ナシ婚」を選ぶ人たちもいます。

また、結婚式や披露宴そのものにもともと興味がなかったり、人前に出ることがわずらわしかったり、ということが理由の人たちもいるようです。

「おめでた婚」だったから

「おめでた婚」は、すでに妊娠している状態で結婚することです。「できちゃった婚」、「でき婚」、「授かり婚」などとも呼ばれます。

出産までに時間がないため、物理的に結婚式の準備をすることができない場合もあります。妊娠中の体調がよくなく、結婚式の準備や結婚式そのものが妊婦さんへの負担になるため、「ナシ婚」になることもあります。

また、経済的な理由とも重なりますが、結婚式にかかる費用を子どものために使いたい、ということもあるようです。

そのほか、再婚だったから、年齢が高かったからなどの理由で、「ナシ婚」を選ぶ人たちもいます。

「ナシ婚」のデメリット

「ナシ婚」を選んだ場合、次のようなデメリットがあるようです。

きちんとした報告が困難

結婚式や披露宴には、新郎新婦が結婚をしたことを伝えて、感謝したい相手が一堂に会します。そのため、結婚の報告も顔を合わせて一度で済ませることができます。

「ナシ婚」ではそういった機会がないため、家族、親族、友人などにきちんとあいさつすることが難しくなります。両親へ感謝をする機会も逃してしまいがちのようです。

結婚式の思い出が残らない

みんなに祝福されて新生活をスタートした思い出が残らないため、後から後悔することもあるようです。夫婦でたいへんな結婚式の準備をいっしょに乗り切った、という思い出も残りません。

このため、結婚式を挙げた夫婦よりも、「ナシ婚」を選んだ夫婦のほうが離婚する数が多いという傾向もあるとされています。

「ナシ婚」のつもりでいたけれど、考え直して結婚式を挙げた花嫁さんには、「人生のよい節目になった」、「ウェディングドレスを着ないつもりでいたが、着てみたらみんなにきれいだと言われてやはりうれしかった」などの意見もあるそうです。

デメリットを避けるには

このようなデメリットを避けるため、「ナシ婚」でも、食事会など身内へのかんたんなお披露目、SNSを使った結婚報告をおこなうカップルもいるそうです。

また、結婚式は挙げなくても、結婚指輪の購入や、ウェディングの衣装で写真だけは撮影する「フォトウェディング」などで節目にするカップルもいるそうです。

「ナシ婚」カップルへのご祝儀

「ナシ婚」のカップルへの結婚祝いの金額については次のように言われています。

【親族の場合】
結婚式を挙げたときよりもやや少なめの金額を包む。引き出物、料理の金額を引くイメージで。

【友人の場合】
結婚式を挙げたときよりもやや少なめの金額を包む。ただし、自分の結婚式でお祝いをいただいていたときは、同額を包む。

いずれも通常の結婚祝いのときと同じように、きちんとご祝儀袋に入れて贈るのがマナーです。いただいた側も、「ナシ婚」だからともらいっぱなしにするのではなく、金額に見合った結婚内祝いをお返しするのがマナーです。

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