「ガン見」とは?
「ガン見」とは、もともと「ガンガン見る」を略したギャル語で、「じっくり見る」「じろじろ見る」という意味です。また、目を背けずに見続ける様子のことを言います。「ガン見」するという行為は、様々な意味でとらえることができますが、一歩間違えると相手への挑発行為と判断されかねません。また、相手に気づかれないようにする行為に使われるのではなく、遠慮する様子なく相手に視線を向けるという行為に使われます。
関連語として、「凝視する」「まじまじ見る」「じっと見る」「無遠慮に見る」「ながめ回す」などがあります。
また、「ガン見」の対義語は「チラ見(ちらちら見ること)」です。
「ガン見」の使い方
「ガン見」は主に、「ガン見する」「ガン見される」という動詞として使われることがほとんどです。また、「ガン見する」対象は多くの場合は人ですが、そうではない場合もあります。「ガン見」は以下のように使われます。
・好きなあの子をガン見する。
・「あの人、めっちゃガン見してくるんだけど。」
・むかつく人がいたので思い切りガン見した。
・知り合いにとても似た人がいたので思わずガン見してしまった。
「ガン見する」ときの心理
「ガン見」という行為は、その人にとって何らかの心理が働いています。あくまで、「ガン見する」人・動物の心理の一例ですが、これからその心理について紹介していきます。
男性の心理
相手を「ガン見する」ときの男性の心理の一例は以下の通りです。
・興味があるとき
・とても魅力的であるとき
・知り合いかも、と思ったとき
・人間観察したいとき
・とてもおしゃれだな、と思ったとき
・芸能人かな、と思った時
・話しかけたいけど話しかけられない、と困ったとき
・驚いたとき
・怒ったとき
このように、男性の場合は「興味がある」や「あの子可愛いな」といったプラスの心理が働いている可能性があります。では、女性の場合はどうでしょうか?
女性の心理
相手を「ガン見する」ときの女性の心理も、男性の心理と概ね変わらない傾向のようです。しかし、男性と異なる点もいくつかあるので、一例を見てみましょう。
・相手の気を引きたいとき
・アピールするとき
・相手の服装のセンスがない、と思った時
・相手に何か違和感を感じられるとき
女性の場合は男性と同じく「相手の男性に興味・好意を抱いている」という心理がありますが、「センスがない」や「なんか変…」といったマイナスの心理が働いている可能性もあります。これが男性と少し異なった心理であるといえるでしょう。
ペットなどの動物の心理
動物が「ガン見する」とき、相手が飼い主の人間であれば、「お腹が空いた」「構ってほしい」「信頼しているよ」といった心理が働いていることが多いです。
また、飼い主ではない知らない人が近寄ったりすると、「この人は誰?」「危険かもしれない」といった警戒心を抱いている可能性があります。
一方で、犬同士・猫同士であれば、「攻撃するぞ」といった威嚇の心理が働いていることがあります。単純に、お互いにコミュニケーションをとっていることもあります。
「ガン見された」ときの心理
「ガン見された」とき、異性であれば「私に興味があるのかな?」「俺のこと好きなのかな?」といったプラスの心理であることが多いかもしれません。
一方で、同性の場合「私、どこかおかしな所があるのかな?」「顔に何かついているのかな?」といったマイナスの心理を抱いてしまうこともあるでしょう。
もちろん「ガン見」という行為は直接言葉では表せないので、相手の本当の心理を理解することはできません。あくまで「ガン見された」人が相手の人の心理を推測していることになります。
英語で「ガン見」ってなんて言う?
「ガン見」を英語で表すとなんて言うんだろう?と疑問に思ったことはありますか?
結論を言いますと、「じっくり見ること」という場合、"stare at~"になり、「にらみつけること」という場合、"glare at"になります。
・「ガン見」=「じっくり見ること」の場合
"If you stare at something or someone, you look at them for a long time."「人や物を長い時間見ること」
・「ガン見」=「にらみつけること」の場合
"If you glare at someone, you look at them with an angry expression on your face.「人を怒りの表情で見ること