「ゲス」とは?意味や使い方をご紹介

「ゲス」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?今でこそ下品で卑しい人を表す時に使われますが、実は昔から使われている言葉でもあり、その意味も少し違っていました。ここでは「ゲス」の意味と使い方、そして慣用句をご紹介します。

目次

  1. 「ゲス」とは
  2. 「ゲス」の用例
  3. 「ゲス(下種)」を使った慣用句

「ゲス」とは

実は「ゲス」に当てはまる漢字は三種類あります。「下種・下衆・下司」です。そもそもは「身分の低い人」や「使用人」の事を指していました。対義語は「貴人」を意味する「上種・上衆(じょうず)」です。

例外として「下司」は「げし・したづかさ」とも読み、対義語は「上司(かみつかさ)」と言います。これは特定の部門での身分を言い表していて、「下司」は平安末期から中世にかけて、荘園の現地で事務をつかさどった荘官です。そして、在京で彼らより上の役職のものを「上司」と言いました。

しかし、いつからか「下種」は身分だけでなくその性根まで表すようになり、現在よく知られる下劣な品性」や「卑しい心という意味を持つようになりました。

「ゲスい」

ゲスい」と形容詞的に使われる時、それはある相手や状況を軽蔑している時です。自分の思い通りにするために平気で人を陥れたり、何食わぬ顔で嘘をついたり、そういう行為に対して一切罪悪感を覚えない人に対して「あいつはゲスいやつだ」と使います。

「ゲス顔」

また、イラストなどで人を見下したり、企んでいたり、生理的に受けつけないような表情をしているキャラクターの顔を「ゲス顔」と言うこともあります。

SNSなどで、あえて下劣なコメントをした末尾に(ゲス顔)とつけることで、「こんな表情で言っている」と読み手に想起させる使い方もあります。

「ゲス」の用例

  • ゲスい考えって分かってるけど、愛情なんて金の前じゃ何の意味もないわ
  • ワイドショーの報道の仕方があまりにもゲスすぎて見る気が失せた
  • 自分から不倫しておいて全部相手のせいにするとか、ゲス野郎にも程がある
  • 狙い通り(ゲス顔)

「ゲス(下種)」を使った慣用句

ではここで、「ゲス」を使った慣用句をいくつかご紹介します。おそらく多くの方が聞いたことがある「下種の極み」は、文字通り「下劣極まりない」「この上なく下品で卑しい」ことを意味しますが、他にはどんなものがあるのでしょうか?

  • 下種と鷹とに餌を飼え(げすとたかとにえをかえ)…下賤の者には心付、鷹には餌を与えて手なずけなければ思うようにならない。
  • 下種のあと知恵(げすのあとぢえ)…愚かな者は、事後になってようやく名案が出る。
  • 下種の謗り食い(げすのそしりぐい)…品性の卑しい者は、まずいと文句を言いながらも、多く食う。
  • 下種は槌で使え(げすはつちでつかえ)…下賤の者は、道理を説くよりも槌で打つようにして使え。

下種(下衆・下司)が身分を表していたことを考えると、差別的に感じるものもありますね。ですがそれとは別に、心の品性は行動にも表れるということが、これらの慣用句からは読み取れるように思います。


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