ゲスいとは?
「ゲスい」とは、「卑しい」「下劣な」という意味です。「ゲス」という名詞の下に、接尾語の「い」がついて形容詞の形に変化した語句です。
「ゲス」の漢字表記は「下種」・「下衆」・「下司」・「下主」があります。この言葉自体は「身分が低い者」や「品性がひどく劣っていて、能力が十分に備わっていない人」という意味です。どの漢字を用いても同じ意味です。
ゲスいが広まった理由とは?
「ゲスい」は日常的な会話では使われても、ビジネスの場や公的な場、手紙などの書き言葉では使われません。
「ゲスい」という語句が広まったのは、関西出身の男性芸人がトーク番組などで使っていたのが由縁ではないかと言われています。関西以外の地域の場合、テレビで「ゲスい」という語句は聞いたことがあっても、具体的な意味がよく分からないという人もいるかもしれません。
ゲスいとはどのように使うか?
「ゲスい」は、人の性格や心持ちが卑しく、下劣で品性がない様子を非難したり、相手を下に見て馬鹿にしたりする意味で使われることが多いです。
ただし、相手に軽く「ゲスいな!」と言うのであれば、単に「どうしようもない奴だな」という感じで、軽くふざけているようにも感じられます。相手との関係や話をしている時の状況で、意味が変わってくるでしょう。
【例文】
- あのゲスい女は、金持ちそうな男にしか色目を使わない。
- ゲスい発言はほどほどにな。
- 口を開けば金儲けのことで、ゲスい奴だな。
- 女遊びばかりしてゲスいおっさんだ。
ゲスいの類語
「ゲスい」の類語には「狡(ずる)い」「卑劣(ひれつ)」などが挙げられます。
- 狡い…自分が得するために人をごまかし、上手く立ち回る悪賢い性質という意味
- 卑劣…下品で言動などが卑しいことや、人柄や考え方が低く劣っていること。また、そのような人の様子。
「狡い」に卑しいという意味はありませんが、ごまかして上手く立ち回ることから、やや軽蔑のニュアンスが含まれます。