「タレコミ」とは?意味や使い方をご紹介

映画・ドラマなどで「タレコミ」という言葉を聞いたことはありませんか?「タレコミ」はもともとは、警察などで使われている隠語でしたが、現在ではもう少し広い範囲で用いられています。ここでは「タレコミ」の意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「タレコミ」の意味
  2. 「タレコミ」の語源
  3. 「タレコミ」の一般化
  4. 「タレコミ」の使い方
  5. 「タレコミ」の類語
  6. タレコミのメリット・デメリット

「タレコミ」の意味

タレコミ」とは「密告」を意味する言葉です。おもに犯罪や不正行為などに関する情報を、警察やマスコミなどの関係機関に密かに知らせることを言います。刑事ドラマなどで耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

「タレコミ」については「コソコソと情報を横流しする」という悪い印象を抱く人もいますが、一方で、このような情報提供が事件の解決や更なる犯罪の抑止などにつながることも否定できない事実です。

「タレコミ」の是非はケース・バイ・ケースで、一概に善悪を論じられるような性質のものではないと言えます。

「タレコミ」の語源

「タレコミ」は「垂れ込む」という動詞の連用形「垂れ込み」が語源です。情報などが水のように「垂れ込む」様子に由来していると言われています。

なお「タレコミ」のように動詞の連用形が名詞となった表現は数多く存在します。たとえば「曇る⇒くもり」や「話す⇒はなし」などがその例に該当します。

「タレコミ」の一般化

「タレコミ」という言葉は、もともとは警察や報道機関・探偵など、犯罪対応に関わる職種の人たちの間で使われていた隠語でしたが、昨今の刑事・探偵ドラマや小説などの流行により、一般の人たちにも広く知られるようになりました。

「タレコミ」が一般に浸透するに従い、その使われ方も拡大し「目上の人や組織に対する密告」に対しても広く使われるようになっています。

また最近では一部の報道機関やニュースサイトなどが、一般ユーザーを対象にネット上で「タレコミ情報」を募集していることもあり、「タレコミ」は私たちにとってより身近な言葉となりつつあります。

「タレコミ」の使い方

「タレコミ」という言葉は、現在では「密告」とほぼ同じニュアンスで使うことができます。ただし「タレコミ」という言葉に対して「陰湿」「掟破り」などといったマイナスのイメージを抱く方もいますので、使用する相手や場面をしっかりと選ぶことが大切です。
 

  • 今回の事件の解決に最も役立ったのは、関係者からのタレコミ情報だった。
  • 週刊誌へのタレコミによって、彼の不正が発覚した。
  • タレコミ情報の信ぴょう性は、しっかりと確認しなければならない。

「タレコミ」の類語

内部告発

「内部告発」とは、組織に属する人間が、その組織で行われている不正・違法行為や悪事を関係機関に知らせることを言います。

告げ口

「告げ口」とは、ある人の秘密や失敗・悪行などを、こっそり他人に告げることを言います。

言付口

「言付口(いいつけぐち)」は「告げ口」とほぼ同じ意味の言葉で、他人の秘密や不正・悪行などを、そっと他人に漏らすことを言います。なお「いつけぐち」と呼ぶこともあります。

チクる

「チクる」とは、告げ口や密告をすることを意味する俗語です。「チクる」の語源については諸説あり、告げ口(つげぐち)の「クチ」を逆にして「チクる」とした説や、針などで指すときの「チクチク」という擬音に由来しているという説などがあります。

タレコミのメリット・デメリット

「タレコミ」をするメリットとしては、情報を提供することによってお金を得られる点や、相手に不利な情報を流すことで自分の立場を有利にできるといった点が挙げられます。

一方でデメリットとしては、もしタレコミをしたことがバレた場合、周囲から「卑怯者」「陰湿」などの印象を持たれる可能性がある点や、相手側から恨まれるおそれがある点などが挙げられます。

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