「ギャップ」の意味とは?
「ギャップ」とは、「すきま」や「みぞ」を表す言葉で、転じて「考え方などの違い」や「ずれ」という意味でも使われています。
元々は英語の"gap"に由来しており、広く日本でも使われるようになりました。
現在では、「ジェネレーションギャップ」「理想と現実のギャップ」などの表現で数多く用いられています。
- ジェネレーションギャップ = generation + gap = 世代 + みぞ = 世代間で考え方や捉え方に違いがあること
- 理想と現実のギャップ = 理想と現実の間に隔たりがあること = 理想を実現するのが困難な状況
このように、日本語では物理的な隔たりというよりも、心理的な隔たりを表す意味で用いられることが多いようです。
英語の"gap"の意味とは?
本家英語の"gap"は、先に述べた日本語での意味に加えて「(連続するものの)切れ目」や「(時間的・空間的な)隔たり」という意味でも用いられます。
- the gap between decking boards = 床材のすき間
- a gap between civilizations = 文明間の隔たり
さらには、米国を中心に「山峡」「峡谷」「山道」の意味でも用いられることの多い言葉です。
「ギャップ」の使い方・例文
「ギャップ」は、既にカタカナ語として日本でも広く用いられています。以下、例文とその意味を解説していきます。
- 先輩に対して平気でタメ語を使う学生を見ると、自分たち昭和世代との大きなギャップを感じる。
これは、自分たちの世代では「先輩に対して敬語を使うのは当たり前」だと思っていたのに、現代の学生はかならずしもその限りではないことを知って、大きな「意識の差」を感じている様子を表しています。
- ボーイッシュな容姿の女性上司が実は少女趣味だったと知り、その落差にギャップ萌えした。
ここでいう「ギャップ萌え」とは、外見のイメージとは裏腹な意外な内面を垣間見て、そのギャップ(=差)に萌えた(=魅力を感じた、好きになった)という意味です。恋愛面でも「ギャップ」は数多く見られる表現なので、押さえておきましょう。
このように、日常会話の場合ではギャップの持つ「心理的な隔たり」をメインにした用法が多いのが特徴だと言えます。