「周知」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「周知」はどのような意味か、どのくらいの範囲を指して使ったら良いか迷ってしまう方もいるでしょう。「周知」の意味や使い方を例文を交えて紹介します。四字熟語や類語の使用例・敬語表現にするにはどのようにすべきかも合わせて記載します。

目次

  1. 周知の意味とは?
  2. 周知を使った例文と使い方
  3. 周知の類語・意味・使い方
  4. 周知を敬語表現に直すには
  5. 周知の使い方まとめ

周知の意味とは?

「周知(しゅうち)」は一部の人だけでなく、大勢の人が知っていることという意味の言葉です。一般常識となっていることや、すでに広く知れ渡っていること、つまり世の中のほとんどの人に知られているという意味合いにもなります。

「周知」の「周」は、「あまねく」という意味です。「あまねく」とは、広い地域にすみずみまでとか、もれなく行きとどくことを表しています。「用」の中に「口」という字が加えられて成り立っており、元々は言葉遣いが行き届いていることを表していました。

」は、知る・物事を理解するという意味です。「口」と「矢」から成り立っていますが、これは矢のように早く口から出す言葉を指していて、発した言葉を理解することから知るという意味になりました。

周知を使った例文と使い方

「周知の通り」は、これまでに知られている通りというニュアンスで使います。

  • 周知の通り、明日から一時的に通学路が変更されます。
  • 雨天の場合に、避難訓練の規模を縮小するのは周知の通りである。
一方「周知の事実」は、多くの人が知っている事実という名詞として使用します。
  • 先日テレビで放送された近所の水族館に、冷凍されたシーラカンスが展示されているのは周知の事実です。
  • 全国のデータから、当地がアジの干物の生産量が日本一なのは周知の事実だ。
また「周知徹底」は、広い地域のすみずみに至るまで、あますことなくしっかりと知れ渡るようにさせることという意味の四字熟語です。「徹底」は、中途半端にせずに細かな所までもれなく“行わせる”ことを表しています。
  • うがいと石鹸での手洗いの必要性を周知徹底してください。
  • 規則を守らせるように周知徹底を図る必要があります。

周知の類語・意味・使い方

公になる

「公(おおやけ)になる」とは、物事の詳細が外部に漏れることや、表沙汰になること、公表されることを言います。総じて世間一般に広く知られることを表します。

  • 汚職事件の全容が、内部告発により公になりました。
  • 週刊誌のスクープで、次号でA氏のスキャンダルが公になると噂が流れています。

有名

「有名」は、人物や物事などの名前が広く世間に知られていることを言います。

  • 風光明媚な土地として有名です。
  • 有名なアイドルも俳優も、お忍びで通っている隠れ家的な名店です。

常識

「常識」とは、一般的な人であれば持っているべき共通の価値観や判断力知っているべきである事柄のことを言います。

  • 表立って馬鹿にせず、目上の人を立てるのが常識でしょう。
  • 常識がない人だ。親の顔を見てみたいよ。

周知を敬語表現に直すには

目上の方や取引先、お客様に「大切なことなので、大勢の人に広く知ってほしい、知らない人のために内容を広めてもらいたい」という場合は、「ご周知ください」という使い方をするといいでしょう。

  • 当社の規約を変更いたしました。詳しくは公式サイトに記載いたしましたので、ご周知くださいますようよろしくお願いいたします。
  • 台風接近による交通機関の乱れが予想される場合、翌日の講座はお休みとなります。要項にも記載しておりますので、ご周知ください。

周知の使い方まとめ

「周知」と言う言葉は、ある物事を大多数の方が知っていることを言います。しかも、空間的な広がりを表す「周」の漢字を使っているため、すみずみに渡る人までもれなく知っていることを指します。

家族や親しい一部の友人などのごく小さいグループ内で、皆が知っているという意味ではあまり使われないでしょう。少なくとも親戚一同や企業内の部署、学年やクラスなどの単位でないと、大げさな表現になってしまいます。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ