縁の意味とは
縁とは、サンスクリット語(梵語)の「pratyaya(プラトヤヤ)」を訳したものです。梵語では、「信頼」を意味しています。「縁」には以下のような意味があります。
- 結果を引き起こす因
- 直接の内的な要因である因に対し、それを外から助ける間接の要因
- 物事との結びつき、関係
- 親子、夫婦、主従など人と人との結びつき。続き合い。間柄
- 関係を持つきっかけ。めぐりあわせ。機会
- 物の端の部分、周りのある幅を持った部分
- 和風住宅で外部に面した側に設ける板敷の部分
皆さんも「縁」と聞くと、人の結びつきや、めぐりあわせをパッとイメージしませんか。縁結び神社など、「良いご縁に恵まれますように」と良縁を祈願しますね。
縁の使い方
「えん」の使い方
- 彼とは前世からの不思議な縁を感じて、心が打ち解ける。
- 応援している野球チームは優勝とはまったく縁がない。
- 旅行先で縁もゆかりもない人に助けられた。
- ご縁があったらまた会いましょう。
- 池の縁「へり」に立って生き物を探したが、何も見つからなかった。
- 眼鏡の縁「ふち」に可愛い飾りが付いている。
- 購入した絵画を額縁に入れて部屋に飾った。
縁を使った慣用句
- 縁は異なもの味なもの:男女の縁は常識を超えた、不思議で面白いものだ。
- 縁なき衆生は度し難し:すべてのものに慈悲を垂れる仏でも、仏縁のない者は救いがたい。転じて、忠告を聞こうともしない者は救いようがないこと。
- 縁と浮世は末を待て:良縁と好機は焦らずに、自然に訪れる時を待った方が良いこと。
- 金の切れ目が縁の切れ目:お金が無くなると人は離れていく例え。
縁の類語
「えん」は「かかわり」「きずな」「ゆかり」といった語で言い換えることが出来ます。「ふち」の場合、「まわり」「外側」などが類語です。
縁の英語訳とは
縁を英訳する場合、意味を分ける必要があります。
- めぐりあわせの意味:「chance」「fate」「karma」
- 結びつきや関係の意味:「married」「connection」「relation」
- へり、ふちの意味:「edge」「hem」
- Let's meet again if we have a chance.:ご縁があったらまた会いましょう。
- get married:夫婦の縁。
- I am a relative of Mr. Yamada's.:山田さんにゆかりの者です。
- stand on the edge of a pond:池の縁にたたずむ。
良縁を英語ではどう表現するのか
良縁は英語で「good match」や「suitable candidate」として表記できます。(例:She has made a good match.彼女は良縁に恵まれた。)
日本人にも使いやすい英単語で、良縁を表すことが出来ますね。「suitable」は直訳すると「適当な」の意味です。 「candidate」は候補者や、対象者と直訳します。「適当な候補者」つまり「ふさわしい相手・良縁」として使います。では、絶縁は英語でどう表現するでしょうか。
- cut tie
- cut connection