「猛進」とは?意味や使い方をご紹介

「猛進」という言葉をご存知でしょうか。普段の生活の中では使う機会が少なくも、新聞や小説、またゲームなどではよく見かけます。猪突と組み合わせ、四字熟語として使われることも多いです。ここでは「猛進」という言葉の意味や使い方を、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「猛進」の読み方と意味
  2. 「猛進」の使い方
  3. 「猛進」を含む四字熟語
  4. 「猛進」の類語

「猛進」の読み方と意味

まず「猛進」は、「もうしん」と読みます。この言葉は動作性の名詞であり、激しい勢いで進むことを意味します。

「猛」の字は激しい、荒々しい、強いの意味を持っています。訓読みでは「たけ(り)」、「たける」、「たけし」と読み、名前に使われることも多いです。

一方で「進」の字は、前にいく、のぼる、階級などが下から上にあがる、などの意味を持っています。訓読みでは「すす(む)」と読み、こちらもよく名前に使われます。

「猛進」の使い方

上述の意味を踏まえ、「猛進」は激しく、荒々しく進む対象に使われます。ここでの「進む」とは、足を動かして道を進むことも指しますが、それだけではありません。

「進」の意味の通り、たとえば階級を上にのぼっていく「進む」のような、実際に足を動かなさない物事も指します。

「猛進」の例文

  • 「彼の様子を見ましたか? まさに猛進です」
  • 「あれは猛進と言うより他ないな」
  • 「猛進したいと思っている」
  • 「坂道を猛進する」
  • 「猛進せしは、巨大な鹿である」
「猛進」は名詞として単体でも使われますが、その動作性ゆえに、サ行変格活用(~する等)もされます。

「猛進」が使われているゲーム

「Nintendo Switch」のRPGゲーム、ゼノブレイド2には、「猛進のアルドラン」というモンスターが出てきます。他にモンスターハンターというゲームには、スキルとして「猛進」があります。

また討鬼伝というゲームには、「猛進弓」という強い武器があります。とりわけ「猛進」は戦闘のあるコンテンツで使われやすく、様々なところで見かけます。

「猛進」を含む四字熟語

「猛進」を含む四字熟語としては、「猪突猛進」が挙げられます。

「猪突猛進」の読み方と意味

「猪突猛進」は「ちょとつもうしん」と読み、何らかの目標に対して、向こう見ずに突き進むことを表します。

「猪」の字は「いのしし」とも読み、動物の「いのしし」を指します。そして「猪突」の意味は、真っ直ぐに突き進む猪のことや、向こう見ずに物事を行うことです。

前者はそのままの意味ですが、後者は物事を行う姿勢を、突進する猪に見立てています。いわゆる比喩表現です。

「猛進」と一部の意味は被っていますが、つまり「猪突猛進」は対象を猪に例えることで、激しく、真っ直ぐ突き進むことを強調しています。

また「猛進」は良い意味で使われたり、事実のみを指す場合が多くも、「猪突猛進」は猪=動物に例えているので、悪い意味で使われることがあります。

「猪突猛進」の例文

  • 「彼は猪突猛進が過ぎます。いつか潰れそうです」
  • 「猪突猛進した所為で、罠に嵌まる」
  • 「猪突猛進しないでください、もっと慎重に」
「猛進」と比べて「猪のように」という意味が含まれると、いき過ぎた「猛進」、知性の低さ、引いては慎重性の不足というニュアンスが加わります。

「猛進」の類語

「猛進」の類語には、「邁進」や「驀進」などがあります。

「邁進」の読み方と意味

「邁進」は「まいしん」と読み、恐れることなく、元気よく目標に向かって進むことを意味します。この言葉は「勇往(ゆうおう)」と組み合わせ、「勇往邁進」とも使われます。

「猛進」と意味は似ていますが、勢いの度合いや、方向性が異なります。激しく、荒々しい勢いを指す「猛進」に対し、「邁進」は勢いが控えめです。

また「猛進」は必死な、周囲を顧みないニュアンスを含んでいますが、「邁進」はそういったニュアンスも弱く、「ひたむきに前進している」というような場合に使われます。

「驀進」の読み方と意味

「驀進」は「ばくしん」と読み、勢いよく、まっしぐらに進むことを意味します。こちらも「猛進」や「邁進」と意味は似ていますが、細部が異なります。

「猛進」は激しくなので、程度が甚だしくなければ使われません。一方で「邁進」は恐れることなく、元気よくなので、生物に対して使われる場合が多いです。

対して「驀進」は機械に使われる場合が多く、たとえば「車が驀進する」だと、運転が激しくなく、機械なので元気も関係なく、しかし勢いよく目的地に向かっている、と使い分けられます。


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