「篤実」とは?意味や使い方をご紹介

篤実という熟語を知っていますか。日常会話で使うことはほとんどありませんが、小説などで目にしたことはあるのではないでしょうか。読み方は「とくじつ」、人情に厚く実直なことの意味で、人柄を表現する時に使われます。本記事では「篤実」の正しい使い方をご紹介します。

目次

  1. 篤実の意味
  2. 篤実の使い方
  3. 篤実の類義語
  4. 篤実温厚とは
  5. 篤とは
  6. 実とは

篤実の意味

篤実は、人情にあつく実直なこと、誠実で親切なこと、またはそのさまを意味します。真面目で思いやりのある人、その人柄を表現しています。名詞と形容動詞として使うことが出来ます。

篤実の使い方

  • 彼は篤実な人である。
  • 責任感も強く篤実な人柄で、誰からも慕われている。
  • 私の祖母は篤実な人で、怒ることはありませんでした。
「篤」と「実」からなる二字熟語ですが、あまり使うことのない言葉ですね。「篤実な人」と友人から言われても、戸惑ってしまうのではないでしょうか。

皆から慕われていて、真面目で思いやりのある人は、周りを穏やかにしてくれます。このような友達を褒める場面で使って下さい。

篤実な人柄とは

具体的に篤実な人とはどのような人柄だと感じましたか。篤実な人を周りで見つけることは、意外と少ないようです。ある程度の年齢を重ねて、心に余裕ができ、他人に対して優しくなれる人を思い浮かべましたか。確かに、後輩や年下の人に「篤実な」と使う場面は少ないですね。

  • 誠実で、誰にでも裏表のない人
  • 相談や悩みを打ち明けられる人
  • 明るく前向きな人
このような人柄を「篤実」と捉えていいでしょう。尊敬できる先輩や、人生の達人のイメージが強いですね。

篤実の類義語

篤実の類義語はたくさんあります。二字熟語であれば「誠実」「真摯」「忠実」など、会話で使う時は「正直」「熱心」「思いやりのある」などで言い換えることができます。

篤実温厚とは

「篤実温厚」は、穏やかで情があつく、誠実なさまです。「温厚」は、穏やかで優しく情が深いことを意味しています。「温厚篤実」と表記されることもありますが意味は同じで、篤実よりもよく使われている四字熟語です。

篤実温厚の類義語は、「温良篤厚」「温柔敦厚」「温厚質実」などです。いずれも誠実な人柄を表現しています。

篤とは

意味

  1. 真面目で行き届いている、手厚いこと
  2. 病気が重い
読み方
  1. 音読み:「トク」
  2. 訓読み:「あつい」
篤を使った熟語
  • 「篤学」:熱心に学問に励むこと、またはその人
  • 「篤志篤行」:まごころのこもった良いおこない 人情のあついおこない
  • 「篤農家」:農業に熱心で研究的な人
  • 「危篤」:生命の危ういこと、死を迎えようとする状態

皆さんが「篤」で最も多く思いつくのは「危篤」ではないでしょうか。そのため、「篤」に対して良い印象を持っていなかった人も多いようです。

「篤」の本来の意味である「手厚い」が転じて「これ以上ない」という意味になり、「危」を重ねて「これ以上悪化しないほど危ない状態」を意味するようになりました。「篤」そのものが重病を意味している訳ではありません。これで少しはイメージが変わったのではないでしょうか。

とくとご覧ください」この部分は、漢字では「篤と」と表記します。「入念に」という意味があります。

人名にも使われる

人名にも使用されることの多い「篤」は、「あつし」「あつと」と読みます。俳優の【渡部篤郎(あつろう)さん】、サッカー選手の【内田篤人(あつと)さん】などが有名です。

人名としての「篤」には、「物事に熱心で優しい子」「思いやりのある人」になってほしいという親心が込められています。ドラマのタイトル「篤姫」も、まだ記憶に残っている方が多いでしょう。

実とは

小学校低学年で習う「実」の意味は、とても奥が深いです。

  1. 草木のみ、種:「果実」
  2. 中身、内容:「実質」「名実」「実技」
  3. いっぱいになる、豊かになること:「充実」「虚実」
  4. まこと、まごころ:「忠実」
  5. 偽りのない、本当:「実況」「実行」「実在」「実際」
  6. 親切心、誠心:「実直」
  7. 結果、成果:「結実」
  8. 物事の中核となるもの
「み」「じつ」「さね」と読む場合で、それぞれの意味を持ちます。4から下は「じつ」の意味、8は「さね」の意味になります。「篤実」は似た意味を重ねて、より強調した意味になっています。


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