「マヨラー」とは?
「マヨラー」とは、マヨネーズが大好きな人たちを指す俗語です。単なるマヨネーズ好きにとどまらず、次のような行動に出ることもあります。
- 普通はあまりマヨネーズをかけない食品にも、マヨネーズをかける。
- マヨネーズをかけてもおかしくない食品でも、通常よりも大量のマヨネーズをかける。
- マヨネーズを調味料としてではなく、直接に食品として食べたり飲んだりする。
「マヨラー」という言葉は、『現代用語の基礎知識1998年版』にも、若者用語の一つとして掲載されています。
「マヨラー」という言葉の由来
マヨネーズ(mayonnaise、フランス語)を略した言葉「マヨ」と、接尾辞のer(英単語の末尾に付いて、「**する人、**するもの」を表す名詞にするはたらきをする。sing/歌う+erでsinger/歌手、のように)が組み合わされてできた言葉だとされています。
本来ならば、「mayon+er」で「マヨナー」になるところですが、1990年代後半から、語尾に「ラー」を付けた造語が多く使われたため、「マヨラー」とされ、これが一般に広まりました。
語尾に「ラー」を付けた造語の例
- シャネラー フランスのファッションブランドのシャネル(CHANEL)の服やアクセサリーを好み、それらを大量に購入して身に着ける女性のこと。1995年ころから使われる。
- アムラー 歌手の安室奈美恵(あむろなみえ)さんのファッションをまねる女性のこと。1996年ころから使われる。
- シノラー タレント篠原ともえ(しのはらともえ)さんのファンや、そのファッションやしぐさをまねる女性のこと。1997年ころから使われる。
「マヨラー」のマヨネーズの食べ方
「マヨラー」の人たちが、インターネットなどで紹介しているマヨネーズの食べ方には、次のようなものがあります。
マヨネーズをかける
次の食品に、マヨネーズをかけて食べます。
- ご飯(白米)
- うどん、きしめん、そうめん
- 冷やし中華
- カップラーメン、カップ焼きそば
- 寿司、丼もの
- カレーライス
- 餃子
- 納豆
- 焼いも
- フライドポテト
炒め物の油に使う
チャーハンなどの炒め物にラー油と混ぜて使ったり、卵や野菜を炒めるときに使ったりします。
下味に使う
から揚げや竜田揚げ、餃子などに下味をつけるのにも使います。
「マヨラー」の危険性
マヨネーズの主な原料は、卵、サラダ油、酢、食塩です。
日本でのマヨネーズの規格は、原材料のうち食用植物油脂の重量の割合が65%以上であることとされています。そのため、カロリーも高く、マヨネーズ100g当たりのカロリーはおよそ700Kcalとされ、これはほぼラーメン1杯分のカロリーに相当します。
大さじ2杯分のマヨネーズでも、そのカロリーはご飯お茶碗1杯分に相当します。そのため、いろいろな食品に大量にかけていると、肥満、高血圧症、高脂血症、心臓病など、生活習慣病のリスクが上がるとされます。
一方で、マヨネーズにはビタミンA、B2、E、Kなどのさまざまなビタミンが含まれています。また、にんじんやブロッコリーなどの野菜と一緒にマヨネーズを食べると、野菜に含まれるカロテノイド類が効果的に吸収されるという効果もあるとされています。
マヨネーズは、適量に取るのが望ましい食べ物であるということのようです。
「マヨラー星人」とは?
白石麻衣(しらいしまい)さんは、乃木坂46でセンターとして活躍したり、モデルとして雑誌のカバーガールを務めたりしたこともあるアイドルです。
その白石さんがデビュー当時に使っていたキャッチフレーズが、「四次元から来ましたマヨラー星人、19歳、まいやんこと白石麻衣です」でした。現在では、本人も「黒歴史」としてとらえている恥ずかしい過去だと語っているそうです。