「ネタ」とは?意味や使い方をご紹介

「ネタ」とは、もともと隠語で、業務上で必須の商品や材料を意味しました。そのうち、その職業や役務の中で大切な物を指すようになっていきます。現代では派生したスラングも含め徐々に生活に浸透しているようです。今回は「ネタ」の意味や使い方を、スラングを含めて紹介します。

目次

  1. 「ネタ」の意味
  2. 「ネタ」の語源
  3. 「ネタ」の使い方
  4. スラングとしての「ネタ」

「ネタ」の意味

「ネタ」の意味は以下の通りです。

  1. 材料や原料・元となるもの
  2. 証拠品
  3. 仕掛け・手段・小説などの筋道
  4. 記事などの元のエピソード
  5. コントや漫才などの台本
  6. 冗談やシャレ

のちほど、これら6つの意味ごとに使い方をご紹介します。

「ネタ」の語源

「ネタ」の語源は「種」(たね)です。仲間内に通じる専門用語、つまり隠語の一種で、「種」を逆さまに読んだことから付けられました。江戸時代から運用例が見られ、縁日で屋台を出す的屋(てきや)の経営者が使い始めたと言われています。

なお、この場合の「種」は植物の種子ではありません。商売に必要なもととなる物、すなわち商品のことです。このことから、「種/ネタ」は様々な職業の中で商品や素材となる物、証拠品や仕掛けなども含み、その仕事をする上で欠かせない物を指します。

「ネタ」の使い方

1.材料・原料・元となるもの

「ネタ」は、何かを作る際の材料や原料や、ある物事の元となるものを指す言葉として使われます。

【例】

  • 寿司ネタ…酢飯や海苔、干ぴょうやきゅうりなどの巻き物以外で、主に握り寿司に乗せた魚介類等の食材のこと。
  • 話のネタ…仕事やプライベートで相手との会話が弾むように、事前に用意する話の材料。

【例文】
  • 今日の寿司ネタは何があるの?目移りするから、大将のお任せでお願いするよ。
  • 取引先の担当者は熱烈な巨人ファン。ジャイアンツの快進撃を話のネタにしよう。

2.証拠品

「ネタ」は犯罪などの根拠や証拠品を指す隠語としても使われます。「ネタが上がる」(意味:証拠が見つかる)などの形が見られます。刑事について描かれたドラマや映画、小説などのセリフで目にする機会があるでしょう。

【例文】

  • 刑事は容疑者に「ネタはあがってるんだ。正直に吐いたらどうだ。」と声を荒げた。
  • 被害者の手のひらにある引きちぎられたボタンは、殺人事件のネタになりそうだ。

3.仕掛け・手段・小説などの筋道

「ネタ」は物事の重要な部分、仕掛けや手段、小説の筋道などを表す際にも使われます。例えば、マジックの仕掛けや手段、小説やドラマ、映画などの結末部分やストーリーの仕掛けなどが挙げられます。

ちなみに、小説や漫画の結末、ドラマの最終回、スポーツの試合などの勝敗の結果など、物事の重要な部分をバラす(暴露する)ことを「ネタバレ」といいます。

感想やレビューをSNS等に投稿する際、未読や未見の人に配慮し「ネタバレが含まれています」と記載することもありますね。

【例文】

  • マジックのネタは見破ろうとしても全然分からない。
  • 気がはやって、録画した恋愛ドラマのネタバレの書き込みを見てしまった。

4.記事などの元になっているエピソード

新聞や雑誌等の記事やエッセイ、小説などを書く時に、その文章の材料となる元となったエピソードを「ネタ」という言葉で表す場合があります。「元ネタ」(もとねた:その記事の元となった物事)や「小説ネタ」(小説を書く際の材料)といった形で使われます。

ガセネタ」という言葉もあります。一説によると「人騒がせネタ」を略してできたといわれ、事実と異なる嘘の情報という意味です。嘘の一報が知らされたことを「ガセネタを掴まされる」と表現する場合がありますね。

【例文】

  • エッセイの元ネタは作者自身の小学校の思い出からだそうですね。
  • 作家のA先生は小説ネタを集めるため、メモ帳を手離さないと言われているよ。

5.コントや漫才などの台本

漫才のネタ」「お笑いのネタ」など、バラエティー番組やお笑いなどの舞台などで「ネタ」が使われる例があります。コントや漫才などのあらかじめ考えておいた台本などのことを「ネタ」と呼びます。

【例】

  • 新ネタ(しんねた)…コントや漫才の台本の新作
  • 下ネタ(しもねた)…排泄や性的な話題のこと。もともとは人の下半身のことや下品なことを指して寄席で使われる隠語。テレビ番組などで使われるようになり一般化し、現在は性的な意味合いで使われることが多い。

【例文】
  • 若手の漫才師の新ネタはとてもおもしろかった。
  • 下ネタばかりで女性たちが眉をひそめていた。

6.冗談・シャレ

最近では、嘘の情報を表す「ガセネタ」を略して「ネタ」とし、冗談シャレを表す使い方も一般に浸透してきました。

すなわち、「悪意の無い作り話」「相手を楽しくする冗談めかした話」「相手を笑わせたり軽くからかったりするシャレやイジり」のことを「ネタ」と言う場合があるのです。

【例文】

  • 「Aさんとデートした」っていう話、ネタだからね。
  • ネタなんだから本気にしちゃだめだよ。マジレス(本気にして返答すること)されてびっくりしたよ!

スラングとしての「ネタ」

本来の「ネタ」の意味から派生したスラングを紹介します。

ネタる

「ネタる」は、「ネタにする」という意味のスラングです。主に若い世代を中心にインターネット上で使われています。面白い話題や画像に関する書き込みをして、掲示板やSNSなど、ネットでの場を盛り上げるようなことを指しています。

【例文】:動物などのおもしろ画像をネタっています。みんなで楽しみましょう。

上ネタ

「上ネタ」は握り寿司の上にのっているネタを指す場合がありますが、「下ネタ」と反対の意味で使われる場合があります。すなわち、上品な話題やお笑いのネタ役に立つ豆知識皆が笑える面白い話などのことです。

【例文】:こちらは初対面の人と話す際に役立つ上ネタを豊富に記載した書籍です。

小ネタ

「小ネタ」は、ちょっとしたネタのことで、込み入った話でなく軽く楽しめる話題をいいます。大した内容ではなくても何かの時に便利な豆知識を指すこともあります。

【例文】:攻略には関係ないが、このゲームには分かると楽しめる小ネタがたくさん含まれているよ。


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