「地雷」の意味とは?
「地雷臭」や「地雷女」で用いられている「地雷」とは、触れたり近づいたりすると痛い目に遭う人や物事を指す隠語です。つまり、ここでの「地雷」は比喩表現として用いられていると言えます。
本来の意味、すなわち兵器としての「地雷」は、敵に察知されないように地中に埋めるなどして用いるものです。そして、その上を人や戦車が通ると爆発する仕組みになっています。
このことから、見た目では分かりにくいが、関わってしまうと受けるダメージが非常に大きい人や物事を「地雷」にたとえて表現するようになりました。
「地雷」を用いた例文
それでは、比喩表現としての「地雷」を用いた例文をいくつか確認してみましょう。
- 「この間言ってたCM制作の件、どうだった?」「それが、とんでもない地雷案件でさ」
- 「課長と飲みに行くときは気を付けなきゃ」「うっかり、地雷踏まないようにねw」
1の例文では、CM制作の仕事を請け負ったところ、ひどい目に遭ったことが暗示されています。クライアントからの無茶ぶりや、報酬の未払いでもあったのでしょうか。
一方、2の例文では、酔った勢いで相手が気にしていることをうっかり話題にしてしまわないようにアドバイスを送っています。仮に触れてしまったら、その後の人間関係に大きな影響が出てしまうのでしょう。
「地雷臭」とは?
「地雷臭」とは、ある人や物事が「地雷」であることを示すものです。人の場合は、その人の言動や雰囲気などで「地雷臭」を察知します。
たとえば、どんなに美しい女性であっても、その人のブログが明らかに「病んでいる」内容で埋め尽くされていたら、人はその女性に「地雷臭」を感じることでしょう。
ここでポイントとなるのが、実際の臭いと直接は関係ないということです。
人は、腐敗臭や刺激臭などの「異臭」を感じると、何か危険なものが周囲にあるのではないかと疑います。一方で「地雷臭」の場合は、「危険なことを予感させる何か」という意味で「臭」の文字が使われているのがポイントです。
「地雷臭」を感じたら
「地雷臭」を感じたら、ただちに警戒態勢を取ることが必要です。そして、できれば関わらないで済ますことをおすすめします。
それでも、どうしても避けて通れないのであれば、まずは周囲の人に相談してみましょう。場合によっては、適切なアドバイスが受けられるかもしれません。
いずれにしても、被害をこうむる前に回避するか、それが不可能な場合には被害を最小限に抑える努力をしてください。
「地雷女」とは?
「地雷女」とは、彼女としても友人としても付き合ってしまうと面倒な女性のことを指す言葉です。「地雷」と付いているぐらいですから、一見すると分かりづらいという特徴を持ちあわせています。
男性ならば、可愛らしくて気遣いの出来る女性と付き合ったところ、実際はとんでもない性格の持ち主だったいう具合です。
また、女性同士の付き合いでも「地雷女」は存在します。この場合は、気さくで趣味も合うからと友だちになったところ、現実は全然違ったといったようなケースです。
「地雷女」のタイプとは?
「地雷女」にはいくつかのタイプがあるとされています。ここで、その内で代表的なものを確認してみましょう。
- 情緒不安定タイプ
- 浪費家タイプ
- 自己中タイプ
- 恋愛依存症タイプ
「情緒不安定」な女性は、理由も分からず突然泣き出したり、妙に明るく振る舞ったりします。「浪費家」タイプは、とにかくお金を使い過ぎるのが特徴です。
「自己中」=自己中心的な女性は、異性のみならず同性からも総スカンをくらってしまいます。そして、「恋愛依存症」タイプは、友人よりも常に彼氏を優先してしまい、こちらも同性から支持は得られそうにありません。
いずれにしても、男性の場合ならば「付き合うんじゃなかった」、女性の場合ならば「友だちにならなくてよかった」と思わせるものばかりではないでしょうか。
「地雷」の類語とは?
最後に「地雷」と似たような意味を持つ言葉をいくつかご紹介します。
- 逆鱗(げきりん)に触れる
- 忌諱(きい、きき)に触れる
- 不興(ふきょう)を買う
- 勘気(かんき)をこうむる
- 機嫌(きげん)を損ねる
いずれにしても、相手を「怒らせる」「不快にさせる」といった意味を含んでいます。ただし、「地雷」は「見えにくい(見えない)」ことが前提ですが、以上に挙げた表現はかならずしもそうではありません。