「ティザー」の意味
ティザーは英語の”Teaser”からきており、いじめる人、悩ます人という意味があります。さらにティザーの動詞である"Tease"に含まれるじらす、くすぐるという意味から、一見するだけでは分かりにくい、じらすような手法を使った広告などについてもティザーと呼びます。
英語でティザーという言葉を人に使うとあまり良くない表現となりますが、企業のマーケティングでは非常に効果的な宣伝、訴求方法としてよく使われる言葉となっています。
ティザー広告、ティザーサイトとは
ティザーの手法を使った広告には主にTVCMやインターネットサイトを使ったものがあり、それらはティザー広告、ティザーサイトと呼ばれています。
ティザーを使ったマーケティングの特徴
ティザーを使ったマーケティングの特徴は、一見何の広告なのか分からないよう商品名やアピールしたいことを全面に出さず、これはなんだろうと思うような映像や、限られた内容だけに絞った文字情報を使うなどがあります。
例えば、大勢の高校生たちが歌いながら激しく踊るポカリスエットのCMや、あるゲームの発売前に突然サイト上にカウントダウンが始まるなど、考えてみれば見たことがあるなと思うものが多くあると思います。
ティザー広告は以前からの広告などであった、セールスポイントを全面に押し出しその商品などがどれだけ素晴らしいかをアピールする"押し"の姿勢ではなく、最後に商品やブランド名だけをさりげなく出す"引き"の姿勢も特徴の一つです。
ティザーを使ったマーケティングの歴史
ティザーを使ったマーケティングは古くは1950年代から使用されており、自動車メーカーのフォードが新車の発売の際に使ったことで大きく周知されたと言われています。
最初は発売日だけを告知し、その後も少しずつ情報を小出しにし、発売日にはショールームへ見に行ってくださいという情報にとどめたことで、発売当初は多くの人が店頭に駆けつけたそうです。
ティザー広告の効果
ティザー広告は商品やブランドを全面に押し出すことがない分、何度か情報を小分けにしシリーズ化したり、発売前にカウントダウンを繰り返しすることで訴求する回数を増やしていきます。これにより、見るものに次に何が起こるか連想させたり、会話やSNSで長い期間話題にされたりする効果があります。
仮に最初その商品やブランドに興味がなくても、シリーズ化した内容などを何度も目にすることで記憶に残ります。心理学でよく会う人は好きになりやすいということがありますが、ティザーでも同様の効果を得られる可能性があります。そうして、実際にそのモノ(コト)が必要になったとき、1番に思い出しやすくなり販売につながっていきます。
近年は、消費者に販売しようとする姿勢が強いほど敬遠される傾向が強くなっています。ティザー広告は商品などを全面にアピールしない引きの姿勢なのでこういった現代の流れにも適したマーケティング手法とも言えます。
また、話題性があればターゲット層のみならず多くの人に届き裾野を広げることもできます。さらに多くの人に伝わればそこからSNSなどで拡散されて想定以上の訴求効果を得る可能性もあります。
おもしろいティザー広告
一見何のCMか分からないということが見る人の好奇心をくすぐるので、そのCMを使ったクイズなどもあります。Youtubeにある下記の動画はティザーの手法をうまく使ったCMが含まれていますので、みなさんも何のCMか考えながら見てみてください。
またドラマ仕立てのクリエイティブなティザー広告もあります。下のAppleのCMは4分もあるミュージカルのような構成で、カメラワークなど映像作品としても完成度が高くとてもかっこいい広告となっています。
面白いだけでは終わらないようブランドイメージに合わせた内容にすることが、今のティザー広告には求められていると言えます。
「ティザー」まとめ
ティザーという言葉は普段あまり使うことはないですが、CMやWebサイトなどで多くの人が目にしているマーケティング手法の一つです。
この言葉を知ることで普段の何気ないCMにも人間の心理をくすぐるいろいろな仕掛けがされていることに気づけると思います。これは何のCMだと思った瞬間からあなたはこのマーケティング手法にはまっているかもしれません。
とはいえ人々を楽しませてくれて好奇心を掻き立ててくれるティザー広告を創るにはクリエイティブな発想力が必要です。これからはつくり手の才能や苦労を感じながらティザー広告を見てみるのも面白いかもしれませんね。