gjとは、"good job"の略
gjとは"good job"という英語の言い回しを省略した言葉です。gjはわからなくても"good job"ならば聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
"good"は「上手な」という意味があり、"job"は「仕事」という意味があります。ですので、"good job"は直訳すると、「上手な仕事」という意味になります。
そこから転じて「よくやった」「お疲れさま」「ご苦労様」「がんばったね」と、相手の仕事・行動に対して誉め言葉を送るときに使う言葉となりました。
"good job"をそのまま発音すると、「グッドジョブ」となりますが、"d"の音を"j"の音と同化させて、「グッジョブ」と発音するのが一般的です。"gj"もそのまま「ジージェー」もしくは「グッジョブ」と読んでよいでしょう。
gjの用法
gjはネットやメール、SNSで"good job"という時に、代用して使う言葉です。
いくつか例文を見てみましょう。
- 鉄道会社の対応、マジgj
- 商品が注文してからすぐ来た。gj!
- この記事、すごいよかった! 記者さん、gj!
- あの時ちゃんと勉強していた自分にgjといいたい。
- お店の予約、ありがとう。いい店じゃん。GJ!
- すごくいいアニメでした!GJ!
このように、他人やお店、会社などの対応や行動、仕事ぶりをほめるときに使う言葉です。いわゆる「神対応」に近い言葉といえるかもしれません。
人狼ゲームで「gj」
また、人狼ゲームでは、このgjを使うことが多くあります。
人狼ゲームには「狩人」と呼ばれる、人狼から市民を守る役割があります(トランプゲームと同じで、地域によって「狩人」の役職名が変わる場合があります)。そして狩人による人狼からの防衛に成功すると、gjの言葉が贈られるわけです。
"good"と"nice"の違い
ところで、"good"と"nice"はどちらも「よい」という意味を持つ言葉ですが、この二つの言葉はどのような違いがあるのでしょうか。"nice job"ではだめなのでしょうか。
"good"と"nice"の違いの一つに、"good"には「レベルが高い」といった意味があることが挙げられます。一方、"nice"には「雰囲気が良い」「印象が良い」といったニュアンスがあります。
gjおよび"good job"は相手の仕事ぶりを評価する言葉ですので、"nice"よりも"good"の方が適切でしょう。
"job"と"work"の違い
同じ「仕事」を意味する言葉として、"job"のほかに"work"があります。"job"と"work"はどのような違いがあるのでしょうか。"good work"ではだめなのでしょうか。
"job"は名詞として使われる単語です。一方、"work"は動詞として使われることが多い単語ですが、名詞としての用法もあります。
名詞として使う場合、"job"が可算名詞、つまり1個2個と数えられる名詞なのに対し、"work"は不可算名詞であり、数えることができない漠然とした概念を意味する言葉となります。具体的には、"work"が仕事全体を漠然とさす言葉なのに対し、"job"は仕事の中の作業や工程、一つ一つを意味する言葉となります。
gjおよび"good job"は相手の具体的な仕事や行動に対して評価を下す言葉ですので、"work"よりも"job"の方が適切でしょう。
gjのほかの意味
gjには"good job"の省略語以外にも、別の意味があります。
gjはエネルギー、熱量の単位である「ギガジュール」という意味があります。ギガジュールは単位ですので、使う時は必ず、1gj、100gjと、数字が一緒です。
ネットやSNSで、「ギガジュール」の意味としてgjが使われることはほとんどありませんが、数字がついているか否かで区別することができます。