「しょんぼり」とは?
今回紹介するのは「しょんぼり」です。この「しょんぼり」という言葉に対して、どのような印象をお持ちでしょうか。
肩を落として意気消沈した姿や、ため息交じりにうつむいたりうなだれたイメージが出てくる方も多いでしょう。
「しょんぼり」は元気がなくさみしそうな様子や、ちからがなくしおれていることを描写する副詞です。
英語では「depress」や「miserable」「discourage」などが当てはまります。
「しょんぼり」の由来
「しょんぼり」は「しょぼしょぼ」が変化してできた言葉とされています。この「しょぼしょぼ」は小雨が弱々しく降る様子を表していたらしく、そこから力なく弱々しい様子を「しょんぼり」と呼びようになったそうです。
「しょんぼり」顔文字と意味
「しょんぼり」の顔文字
「しょんぼり」を意味する顔文字はネット上で多用されるためか非常にバリエーションに富んでいます。例として次のようなものがあります。
- (´-ω-`)
- (´・ω・`)
- (-_-)
- (-o-)=3
また、顔文字の後にしょんぼりやしょぼーんなど言葉が後ろに来ることもあります。
- (´・ω・`)ショボーン
- (-ω-)ションボリ
- (ーoー)=3ハア…
落ち込んでいる時やがっかりした時に使います。「しょんぼり…」の他、「がっかり」や「しょぼーん」などのニュアンスでも使われます。
顔文字の特徴
「しょんぼり」の顔文字には共通した特徴があります。
- 眉毛が下がっている
- 目が細い
- 口は閉ざしている
- ため息
これらの特徴にはどのような意味があるのでしょうか。順に説明していきます。
下がった眉は悲しい顔に見られる特徴です。反対に、つりあがった眉は怒っている時や自信ある時に見られます。
目を細めるのは不安を感じて用心深くなっているからです。目の前に不安を感じさせるものがあったら見たくないと思ってしまう。できるだけ見ないように目を小さく細めているのです。
真一文字に結んだ口は不安や恐怖がある人に良くみられます。力が入って歯をかみしめている時もありますが、嫌なものが口から入ってこないように閉じているとも言われます。
ため息はもちろんストレス時の行動ですね。嫌な気持ちを吐息として体から出そうとしている様子です。深呼吸と同じく二酸化炭素を外に出し、酸素を取り入れることでリラックスする、と考えるとわかりやすいでしょう。
「しょんぼり」の反対語
ネット上では「しょんぼり」の反対の言葉として「キリッ」が使われます。この「キリッ」にも顔文字があります。顔文字では「(`・ω・´)」で表されます。「しょんぼり」との違いは眉です。つりあがって自信があるように見えますね。
「キリッ」は任せてほしい時や、自慢したい時、堂々とした態度や力強い雰囲気を伝えるために使われます。
「しょんぼり」の使用例
「しょんぼり」するのはどういった時でしょうか。
たとえば、こんな時でしょう。
- 先生や上司に怒られた時
- 友達とケンカした時
- 病気で旅行に行けなかった時
落ち込んだ気持ちを「しょんぼり」で表現するとこうなります。
- 宿題が出ていたことを忘れ、やってこなかったら先生に怒られてしょんぼりした。
- なんであんなことでケンカしちゃったんだろう。しょんぼり。
- 遊びに行けないなんてしょんぼりだ。
顔文字を使うとこうなります。
- 今日先生に怒られた(´-ω-`)ショボーン
- ケンカしちゃった。あーあ(-o-)=3
- 旅行いけなくてつまんない(-_-)
「しょんぼり」の注意事項
「しょんぼり」は擬態語ですので、ビジネスなどフォーマルな場での使用は避けた方がいいでしょう。プライベートであっても、幼い印象を与える可能性があります。
また、相手に残念な気持ちを伝えるので、構ってほしい、甘えたい、慰めてほしいと伝えることになります。結果、面倒と思われたり、相手によっては逆に申し訳ないと過剰な罪悪感を与えることもあります。
気軽に使える言葉だからこそ、時と場合をわきまえて上手に使っていきたいですね。