「バックラー」とは?意味や使い方をご紹介

ある特定の人には馴染みのある言葉として認識されている「バックラー」。実は、発音は同じでも意味がまったく異なる2つの言葉が存在します。そこで今回は、「バックラー」の意味や使い方について2つの言葉それぞれからまとめてみました。

目次

  1. 「バックラー」とは?
  2. 英単語としての「バックラー」
  3. ネットスラングとしての「バックラー」

「バックラー」とは?

「バックラー」には、2つの意味があります。1つ目は小さな丸い盾(中央が隆起した)という意味、2つ目はネット用語の1つでバイト先をすぐに辞める人という意味です。どちらの意味で使ってあるかは、文脈によって容易に判断することができます。念のため、個々の意味する内容を確認してみることにしましょう。

英単語としての「バックラー」

「バックラー」とは、英単語で小さな盾を意味します。おそらく誰もが耳にしたことのある、ファッションに関わりのある言葉と響きがよく似ていますよ。

英英辞書の定義

英語の綴りは、「buckler」です。英英辞典では次のように載っています。
 

"especially literary a small circular shield with a raised center"
出典:Della Summers. 『LONGMAN DICTIONARY OF CONTEMPORARY ENGLISH』3rd ed. Longman,1995,p.163.

訳:特に丸い形状の盾で中央が盛り上がったもの

「バックラー」と似た発音のベルトのあの部分

「バックラー」はベルトの「バックル」と響きが似ていると思いませんか。

「バックル」は英語で「buckle」と書き、その語源である「bocle」には、盾という意味があります。また、「バックラー」の語源は「bokeler」で、「バックル」の語源と意味は同じです。両者ともに起源は13世紀~14世紀のフランス語に遡ることができます。

ちなみに、英語「buckle」の意味は次のように記されています。
 

”a metal fastener used for joining the two ends of a belt or strap, for fastening a shoe, bag etc, or for decoration”
出典:Della Summers. 『LONGMAN DICTIONARY OF CONTEMPORARY ENGLISH』3rd ed. Longman,1995,p.163.

訳:靴やカバンをしめたり、飾ったりするために、ベルトやストラップの端と端をつなぐために使われる金属製の道具

ネットスラングとしての「バックラー」

次に、主にネット用語として、使われている「バックラー」について解説していきます。

「バックラー」の由来と意味は?

その場を後にする意味を持つ俗語、「バックレる」に、行為者を表す「-er」を付加したものから来ています。これは何にでもマヨネーズを使う人を指して「マヨラー」と呼ぶのと同じです。ちなみに、「バックレる」のは「しらばっくれる」に由来しています。

仕事やアルバイトなどで、理由も告げずに会社から逃げ出してしまう人のことを意味しています。ネットで使われる場合は、特にアルバイト先を無断で休んでしまう人に使われることが多いようです。

「バックラー」の使い方

  • ○○業界は仕事の内容がキツイからバックラーが多いって話を聞いたよ。
  • バイト先にバックラーがいて、代わりに俺が入り、せっかくの休日が潰れてしまった。
  • ちょっと厳しく注意したら、会社から何も言わずにいなくなってさ。いわゆるバックラーっていうのかな。

「バックラー」の格付け

S級バックラー
売り場の品物やレジの厳禁を奪って姿を消してしまう犯罪者にほぼ近い。

A級バックラー
勤務先への迷惑行為を行ってから消え去る、世間の常識から逸脱している。

B級バックラー
ある程度の仕事内容を覚え、会社の戦力となった後に消えてしまう

C級バックラー 
雇用されてから数日、あるいは1週間くらいで会社を後にしてしまう

ブロンズバックラー
その日のうちに、すぐに会社を立ち去ってしまう

ゴールドバックラー
その会社に入ってから数時間、または数分以内に消えてしまう

バックラーとは(意味、元ネタ、使い方)2ch

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