「しどろもどろ」とは
「しどろもどろ」とは、「言葉や話の内容がひどく乱れるさま」を表す言葉です。「しどろ」という言葉に、強調を表す「もどろ」が組み合わさったものです。
「しどろ」は「ひどく乱れている」「しまりのない」という意味があります。「しどろな姿のまま眠った」などという風に使われます。この場合は、酔っぱらって着替えも中途半端なまま床に就いてしまった、というような状況が想像できるでしょう。
「しどろもどろ」の例文と使い方
- 彼は流暢に自分の意見を述べていたが、矛盾を指摘された途端しどろもどろになった。
- 好きな人の前でしどろもどろになってしまい、恥ずかしい思いをした。
- 人前で話すのに慣れていないので、しどろもどろなスピーチになってしまった。
このように、「しどろもどろ」な状態とは、追い詰められたり、緊張するような場面で使われることがわかります。また、「しどろもどろ」に合わせてよく使われる言葉として、次のようなものが挙げられます。いずれも冷汗が浮かび、余裕のない様子が伝わってくるのではないでしょうか。
- 「―な言い訳をする」
- 「―に答える」
- 「―な口調である」
「話し方」を表す言葉
「しどろもどろ」のように、「取り乱してうまく言葉が出てこない」という経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。また、自分の自信がある分野だけはすらすらと話せる、という方もいるかもしれません。ここでは、話し方についての言葉をいくつかご紹介します。
「しどろもどろ」の類語
- つかえる
- どもる
こちらの二つは、「しどろもどろ」と比較すると、言葉の詰まり具合としては軽いかもしれません。「ひどく乱れる」というと、頭が真っ白になるような状況が想像されるのではないでしょうか。
「しどろもどろ」の反対語
- 立て板に水
- 口達者(くちだっしゃ)
- 口から先に生まれる
『妖怪ウォッチ』のキャラクター
2013年に発売されたゲームソフト、『妖怪ウォッチ』をご存じの方は多いのではないでしょうか。現在はアニメや映画にもなり、子どもたちから絶大な人気を誇っています。
その『妖怪ウォッチ』のゲームに、「ぷにぷに」というものがあります。こちらはスマホアプリで遊ぶゲームです。かわいらしい妖怪たちがたくさん登場します。
個性的な妖怪たちの中に、「しどろもどろ」というキャラクターがいます。小さい幽霊のような、おとなしそうなキャラクターです。必殺技は「あのえっとちょっと」というもので、「たどたどしく邪悪なオーラで敵をさぼらせる」効果があります。
「しどろもどろ」のまとめ
強い緊張を強いられるような場面では、「しどろもどろ」になっても仕方のないことかもしれません。話すことが苦手な方なら、なおさらのことでしょう。
もし、誰かが「しどろもどろ」な様子をしていたら、急かしたり責めたりせずに、まずは優しく待ってあげると良いかもしれません。そうすることで、相手は落ち着きを取り戻し、きちんと整理して話せるようになるのではないでしょうか。