「確信」とは?意味や使い方をご紹介

「確信」とは何でしょうか。「確かに信じる」と書きますが、では「信じる」とはどういうことなのか、改めて考えると意外とむずかしいですね。ここでは「確信犯」という語句にもスポットを当てながら、確信の意味について見ていきたいと思います。

目次

  1. 確信とは何か?
  2. 確信犯とは?
  3. 信じるってどういうこと?
  4. 口に出さないほど確信の度合いが高い?
  5. 確信とは「当然だと思っていること」

確信とは何か?

確信とは、あることを固く信じている心の状態を表しています。「信じる」については後ほどふれることとし、まずは「確信」を使った例文をあげてみましょう。
 

  • 4番打者を三振に打ち取ったとき、彼は勝利を確信した。
  • その説が本当なのか、私には確信がありません。
  • その銘柄が値上がりすることは、確信をもって言えます。

単に「信じている」というとき、信じている度合い、程度には幅がありますが、「確信している」と言えば、それを言った人は「完全に信じている(=まったく疑っていない)」と宣言しているといってよいでしょう。

確信犯とは?

「確信犯」という言葉がありますが、これはどういうことなのでしょう。実はこの言葉には、いくつかの使われ方があります。

本来の「確信犯」の意味

もともと、確信犯とは「社会的には犯罪行為にあたるが、本人はまったく悪いことをしたという意識がない」という場合に使われます。たとえば国家体制に不満をもって犯罪に及んだ、いわゆる政治犯の場合や、宗教的・政治的背景などから事件を引き起こすテロリストなどです。自分の行動は正しいのだと確信して犯行に及ぶことから確信犯と呼ばれています。

広い意味での「確信犯」

最近では、本来の「確信犯」から少し意味が変わり、より広い意味で使われるようになっています。自分は悪事をはたらいている(法律に違反している)ということを意識しつつ罪を犯す場合も、確信犯と呼ぶようになったのです。

ただし犯罪を犯す態度については、本来の確信犯と同じです。後ろめたさや罪悪感をもたず、躊躇なく(ある意味自信をもって)犯行に及ぶという人間像が浮かび上がります。そうした心の態度に「確信」という言葉の語感が表れていますね。

日常的な「確信犯」

犯罪ではなく、日常生活レベルでも「確信犯」が使われることもあります。何のためらいもなく堂々といたずらをしかけたり、相手の迷惑になることがわかっていることを強行したりするような人に使われます。

信じるってどういうこと?

確信は「固く信じる」ことを指しているのですが、そもそも「信じる」とはどういうことなのでしょうか。

漢字の「信」は人偏(にんべん)に言葉の「言」と書きますね。これは「人が言明したことをどこまでも押し通す」という意味をもちます。たとえば熟語の「信義」は、約束をどこまでも守り通し、決して裏切らないということです。

したがって、信じるというのは、あることを本当であると受け入れたら、それをどこまでも貫くという心の態度を表していると言えます。

口に出さないほど確信の度合いが高い?

確信は「確かに信じる」のですから、そのことを真実であると受け入れて決して疑わないことです。また、心理的な面から見ると、人があることを確信しているほど、それを表明することはなくなると言われます。

「私はあなたの成功を信じている。」

と言葉に出して言うとき、じつは本当に信じているのではなく、「そう信じたい」あるいは「期待している」という願望の表れであることが多いというのです。一方、今日太陽が沈んでも、また明日の朝再び日が昇ることは、誰もが確信しています。確信していることを、わざわざ「信じている」などと口に出して言うことはあまりないでしょう。

確信とは「当然だと思っていること」

このように考えると、確信とは、そうであることが当たり前だと心から思っているので、あえて外に向けて表明したり、確かめたりする必要がない状態といえます。

もしも誰かが「私は確信している。」という言葉を頻繁に口にしているなら、それは逆に不安の裏返しなのかもしれませんし、あるいは自分の意見を単に強調するための言葉であるのかもしれませんね。

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