「傲慢」とは?意味や使い方をご紹介

「傲慢」という言葉についてご存知でしょうか。目や耳にする機会の多いですが、文字としては画数が多く音から受ける以上に難しい印象と決してポジティブな意味のあるとは言い難い言葉、そんな「傲慢」という言葉の読み方や意味・使い方をご紹介します。

目次

  1. 「傲慢」の読み方
  2. 「傲(ごう)」と「慢(まん)」の意味
  3. 「傲慢」の意味
  4. 「傲慢」の使い方
  5. 「傲慢」の類語

「傲慢」の読み方

「傲慢」の読み方は、「傲」で「ごう」、「慢」で「まん」で「ごうまん」と読みます。日常会話で出てくる言葉というよりは、新聞などのメディアであったり、小説など、読み物の中で登場することが多いものかもしれません。七つの大罪の大罪の一つとしても登場しますね。では、漢字一文字ごとの意味から確かめていきましょう。

「傲(ごう)」と「慢(まん)」の意味

傲の字には「傲岸 (ごうがん)・傲然・傲慢/倨傲 (きょごう) ・驕傲 (きょうごう) 」という意味があります。「傲岸」はおごりたかぶりいばっていること、「傲然」は尊大に振る舞う様、「傲慢/倨傲 (きょごう) 」は人を見下す様子、「驕傲 (きょうごう)」 もまたおごりたかぶることを指します。

慢の字には「慢心/我慢・驕慢 (きょうまん) ・高慢・傲慢 (ごうまん) ・自慢・侮慢・暴慢・増上慢」という意味があります。「慢心」は自慢する気持ちのこと、「我慢・驕慢 (きょうまん)」は人を見下し勝手なことをすること、「高慢・傲慢 (ごうまん)」は人を見下すこと、「自慢」は自分で自分に関係の深いことをほめて他人に誇ること、「侮慢」は慢心して人を見下すこと、「暴慢」は荒々しく自分勝手なこと、「増上慢」は自分を過信して思い上がることを指します。

「傲慢」の意味

「傲慢」という言葉の意味は、上で上げたそれぞれの漢字の意味にも共通している通り「おごり高ぶって人を見下すこと」です。ではまず、その意味にある「おごり高ぶる」と「見下す」ということのいみについてさらに細かく見ていきたいと思います。

「おごり高ぶる」とは

「おごり高ぶる」ことは「他人を侮り思い上がった態度をとる」という意味です。さらにその中に出てくる「侮る」は「人を軽く見て馬鹿にする」ことを言い、「思い上がる」は「うぬぼれる、いい気になる」という意味で用いられており、「他人のことを軽く見て、自身を過大評価していい気になっている」というような意味になります。
 

「見下す」とは

「見下す」ことはこの場合「相手を馬鹿にして見る」という意味です。相手を馬鹿にして、見下しているということは上記にもある人を軽く見て馬鹿にするというところに通じます。

これらの意味から「傲慢」の「おごり高ぶって人を見下す」ということは、「相手より自分が優れているという思い込み」を指すと言えるでしょう。

「傲慢」の使い方

次に「傲慢」の使い方についてご紹介しましょう。

「傲慢な態度」
意味としては「他人を見下している態度、言動」を指すとされます。「傲慢」という言葉の意味も含めて考えると、上記の意味に加えて「相手より自分が優れているという思い込み」があるということも含んだ意味で用いることが適切と言えそうです。

「傲慢無礼」
意味としては「態度が大きく、礼儀正しくないさま」を指すものです。こちらも「傲慢」という言葉の意味を含めて考えると、「相手より自分が優れていると思い込んでいる」からこそ「態度が大きく」なり(見下しているともいえるでしょう)「礼儀正しくない」ということになるので相手への敬意が不足している様子を述べるときに使うことが適切と考えられます。

「傲慢」の類語

「傲慢」という言葉に対する理解が深まったところで、類語についてご紹介します。

高慢(こうまん)
自分(才能や容貌)が人よりも優れていると思い上がり、人を見下すこと。

不遜(ふそん)
へりくだる気持ちがなく、思い上がっていること。

倨傲(きょごう)
おごり高ぶること。まさに傲慢と同義の言葉です。

傲岸(ごうがん)
おごり高ぶり、いばること。

驕慢(きょうまん)
おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。

暴慢(ぼうまん)
荒々しい態度で自分勝手なこと。

慢心(まんしん)
おごり高ぶること、またはおごり高ぶる心。自慢する気持ちのこと。

いかがだったでしょうか。
以上、「傲慢」についてご紹介しました。

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