「簡潔」とは?意味や使い方をご紹介

職場の会議などで、「できるだけ簡潔に」などと言われることがありますが、「簡潔」に伝えることは意外と難しいものです。どこを削ればよいのかわからないこともあるでしょう。ここでは、「簡潔」の意味や使い方、ポイントも含めてご紹介します。

目次

  1. 「簡潔」とは?
  2. 「簡潔」の使い方
  3. 「簡潔」な表現をするために
  4. 「簡潔」に伝えよう

「簡潔」とは?

「簡潔」とは、簡単な表現で、無駄がなく、わかりやすいことです。「簡」は「簡単」であること、「潔」は「いさぎよい、すっきりしている」ことを意味する漢字です。

「簡潔」の使い方

「簡潔」という言葉は、仕事上で使うことが多いでしょう。

「昨日あったことを簡潔に教えてほしい」
「できるだけ簡潔に文章を作成して」
「簡潔に伝えられるようにしなさい」
「もっと簡潔に」


など、対話やメール、書類作成、教育といったいろんな場面で使われています。

「簡潔」な表現をするために

「簡潔」な表現をするうえで、いくつかのポイントがあります。以下にそれぞれ見ていきましょう。

「5W1H」

「簡潔」に相手に伝えるには、「5W1H」を的確におさえることが大切だとされています。「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どうやって)」といった要素の頭文字をとって、「5W1H」となります。これらを文中に、「いつ、どこで、誰が、何をする、なぜそうなる(理由)、どうやってやる?(解決の方法)」というかたちで盛り込みます。

この順番で日常会話に当てはめると、たとえば、「昨日、公園の池で、僕が、ハマった、足をすべらせたから、池には近づかない」となります。このままではロボットみたいなので、少し柔らかくすると、「昨日、僕は足を滑らせて公園の池にハマった。もう近づかない」となり「簡潔」といえる文になるでしょう。

結果を先に伝える

業務上の報告や連絡などでは、お互いに忙しいため、できれば手短に伝えたいものです。そういうときには、まず結果から報告するとよいでしょう。「さっき、いつも通り仕事をしていたら、急に変な音がして、機械が壊れました」というよりも、「機会が壊れました。急に変な音がして。それまではいつも通りだったのですが」と、結果を先に持ってきた方が、簡潔であり、無駄がなく手早く伝えることができます。

無駄な装飾を省く

たとえば、「昨日の夜、雷がゴロゴロと鳴って、家で飼っている三毛猫とシャム猫が驚いて逃げて、それを追いかけた私は一階へ降りる階段で転んでしまった」という文章には、不必要だと思われる部分がいくつかあります。

例えば、主要ではない部分を削除してみましょう。すると、「昨晩、雷に驚いた飼い猫が逃げた。それを追いかけた私は階段で転んでしまった」という文章まで簡潔にすることができます。さらに、結論を先に持ってきて「昨晩、階段で転んでしまった。雷に驚いた猫を追いかけたせいだ」とすることもできます。

「簡潔」に伝えよう

「簡潔」な表現は日常生活でも活躍します。恋愛相談では、「自分はこうしたい」と先に立場をはっきり示しておくことで、相手も助言しやすくなるかもしれません。また、友人と待ち合わせをするときに、一通一通やりとりするよりも、「何時何分にどの場所で」と自分の案を先に提示して、相手の反応を見てから煮詰めていくとスムーズに決まることもあります。このように、「簡潔」さを意識することは、コミュニケーションを円滑にすることにもつながってくるといえるでしょう。

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