「所見」とは?意味や使い方をご紹介

「所見」と聞くと、医者の言葉を思い出す方も多いかもしれません。医者から「こういう病気の疑いがある」と言われることも、ひとつの「所見」です。他にも「専門家の所見」といったかたちで見聞きするかもしれません。ここでは、「所見」の意味や使い方を紹介します。

目次

  1. 「所見」とは?
  2. 「所見」の使い方
  3. 「所見」の類語

「所見」とは?

「所見」(しょけん)という言葉は、「見たことに対する結果や事柄についての意見」または、「ある物事に対する意見や考え」という二つの意味をもっています。(※「意見」については類語でもご紹介します)

前者の例としては、「医者の所見」や「通知表の所見」、後者としては「専門家としてこの件に関する所見を述べる」などです。

二つの意味の違いとしては「意見や考えを述べる前に、物事に対する確認行為(観察など)を行ったか否か」という点です。

「所見」の使い方

  • 明日父親の病状について母親と一緒に主治医の所見を聞く予定です。
  • 私は中学生の頃通知表に書かれている所見の項目を見るのが憂うつでした。
  • 遺跡から出土した土器について専門家の所見が発表されます。
  • 博士の所見によると日本海において大地震発生の兆候が見られるとのことです。

「所見」の類語

「意見」

「意見」は、「問題に対する主張や考え」または、「自分の考えを述べて過ちなどを注意する」という意味です。

「物事に対する考え」という点においては、「所見」と似通っているところがありますが、「意見」の方が「個人的な考えや見解」というニュアンスで使われます。
 

[例文]
  • 彼は今回の提案に対して反対の意見を表明するつもりです。
  • 彼の生活態度については親友がたびたび意見することがありました。

「見解」

「見解」とは、「物事に対しての考え方や価値の判断」という意味です。「見解の相違」や「見解が異なる」などの言い回しで使われています。「物事に対する考え方や判断」という点では、「所見」と似通っていて類語に属するものといえます。


[例文]
  • 今回の事案については彼との間で大きな見解の相違があります。
  • 教授はこの件について従来から独自の見解をもっています。

「見識」

「見識」とは、「物事の本質を捉えるすぐれた判断力」または、「みえや気位(きぐらい)」という意味です。「物事に対する判断や考え」というところでは類似しています。しかし、「すぐれた判断力」というニュアンスが強いのが「所見」とは違う点です。


[例文]
  • 先生は私が見識を備えた人間になることを望んでいます。
  • 今度の転校生はやけに見識が高く嫌われています。

「オピニオン」

「オピニオン」とは、「意見や見解」または、「一般の考えや世論」という意味です。「物事に対する主張や意見」という点においては「所見」と同義に近い言葉といえるでしょう。

ただ、この言葉は「個人の意見や主張」というよりも「集団や大衆の意見や主張」というところに相違があります。

[例文]

  • 彼はオピニオンリーダーとなるような才覚をもった人物です。
  • 私は主治医の診断以外にセカンドオピニオンを受ける予定です。

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