「相関図」とは?
「相関図」(そうかんず)とは、複数の物の関係を表した図のことです。また、数学用語では、二つの変量の値を、平面上の直行座標の縦軸と横軸にとり、資料の組として表したグラフのことです(散布図と同一視されることもあります)。
さまざまな種類がありますが、ただ「相関図」と言った場合、テレビドラマ、アニメ、小説などにおける登場人物の関係をわかりやすく整理した「人物相関図」(登場人物相関図)を指すことも多くあります。
「相関図」の使い方
「相関」とは、お互いに関係しあったり影響しあったりする関係にあることをいいますので、大抵の場合、「相関図」は複数の物の相互関係を整理するために描かれます。
例えば、ある学校のクラスで、全員分の「英語の点数」と「数学の点数」をそれぞれ縦軸と横軸にとって並べる相関図を考えます。この場合、「英語の点が良い人は、数学の点数も良いのか?」といった相関関係を調べることができます。
創作物などの「人物相関図」の場合は、複数の人物を並べ、血縁関係、交友関係、所属組織、対立関係などをひとつの図に表したものを指します。
例文
- 数学のテストで、示されたデータをもとに相関図を描けという課題が出た。
- 商品開発にあたって、製品コンセプトと顧客の関係を相関図で「見える化」してくれと頼まれた。
- 人気ドラマの公式ホームページには、詳細な登場人物相関図が載せてある。物語の進行に従って内容が更新されていくこだわりぶりだ。
- 私の父は、読んだ小説の登場人物の相関図を自作するのを趣味にしていた。
「相関図」の作り方
「相関図」の作り方には決まったやり方や形式はなく、複数の物の関係を整理したものであればどのようなものでも構いません。どのような観点で物の整理を行うのか、がポイントとなるでしょう。
標準的なワープロソフトや表計算ソフトには「相関図」を描くためのツールがあり、吹き出しや、矢印などのグラフィカルな素材も備わっていることが大半です。
その他、「相関図」を描くための専用のツールなども多くリリースされていますが、完成品の見栄えや使いやすさはそれぞれ異なりますので、どのような「相関図」を作りたいかをあらかじめ念頭に置いておきましょう。