「しみじみ」とは?意味や使い方をご紹介

「しみじみ」という言葉、あなたはどのように使うでしょうか。ひらがなで書かれることが多いですが、漢字では「染み染み」あるいは「沁み沁み」と書きます。字を知るといっそう理解が深まるかもしれません。今回は、「しみじみ」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「しみじみ」とは?
  2. 「しみじみ」の使い方
  3. 「しみじみ」の類語

「しみじみ」とは?

「しみじみ」(「染み染み」/「沁み沁み」)という言葉には、次の2つの意味があります。

  1. 深く心にしみるさま。よくよく。つくづく。
  2. 静かに落ち着いているさま。しんみり。

どちらの意味の場合でも「副詞」として運用しますので、何らかの状態や動詞・形容詞などを修飾するという点を踏まえておきましょう。

「しみじみ」の使い方

深く心にしみるさま

心の状態について「しみじみ」と使う場合、強い印象を受けて深く感じ入るさまや、土に水が染みこむように、情景や感情などがいつまでも心に残る様子を指します。

「染」や「沁」の字を使う通り、染色の液にひたって、じわりとにじむように心に色が移る、その影響を受けるというさまをイメージして使うと、言葉の情感が出やすいかもしれません。

【例文】

  • 親が亡くなってはじめて、その恩をしみじみと感じた。
  • あの時、違う道を選んでいたら、別の未来があったのだろうかとしみじみ考えた。
  • あの画家の、けっして派手ではない、しみじみとした画風が好きだ。

静かに落ち着いているさま

物の様子や雰囲気などについて「しみじみ」と使う場合、うるさくなく、静かな夜のような空気感を指して使うのが良いでしょう。

こちらの使い方も、語感としては情感をこめて、何かがゆっくり染みわたっていく様子をイメージするのがよいでしょう。

【例文】

  • 祖母の葬式では、集った知人らが生前の祖母についてしみじみと語り合った。
  • しみじみとした雰囲気が嫌いな彼女は、皆が落ち込んでふさぎ込んでいる中でも陽気に振る舞った。

「しみじみ」の類語

「しみじみ」の類語としては、心の動きに注目するのであれば、「切々」(せつせつ)「じいん(とする)」などの単語が適切です。

様子や雰囲気などに注目するのであれば、「愁然」(しゅうぜん)「悄然」「ひっそり」などの言葉が意味が近いでしょう。


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