「その目は優しかった」とは?意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

「その目は優しかった」というと、文学作品の地の文や、ドラマなどのナレーションの一節かと思う人もいるでしょう。しかし、野球ファンにとっては少し違った印象の言葉かもしれません。この記事では、「その目は優しかった」の意味や使い方を元ネタを含めて紹介します。

目次

  1. 「その目は優しかった」の意味
  2. 「その目は優しかった」の使い方
  3. 「その目は優しかった」元ネタ

「その目は優しかった」の意味

「目は口ほどにものを言う」ということわざもあるとおり、目は人の感情が表れやすい部分ですね。「その目は優しかった」(そのめはやさしかった)とは、ある人が優しい視線を向けていた、または、その人の優しさが感じられたといった意味です。

この言葉がネットスラングとして用いられる場合も根幹の意味は変わりません。しかしSNSなどでは、ある言動の裏に優しさが秘められていることを補足する表現として使われるため、ニュアンスはやや異なります。

「その目は優しかった」の使い方

会話文を文字にすると、その場の空気感や状況が伝わりにくいこともしばしばです。そこで、発言自身が気持ちを添えたり、第三者が本音を推し量った注釈を付ける場合があります。

例えば、「ふざけんなよ」だけだと怒っているようですが、あとに「(笑)」が付くと冗談を言っている雰囲気が感じられるでしょう。また、「そうだよ」の前に「(激しく頷いて)」とあれば、肯定する様子が強調されますね。

SNSなどにおいては、「その目は優しかった」もこのような注釈として使われます。怒っているかのような発言の裏に励ましや思いやりがあることを表したり、発言が心からのものであることを強調するなどの働きをします。

しかし、「その目は優しかった」は元ネタを知っている人同士が冗談として使うことがほとんどのようですので、使う場所や相手は選んだ方が良いでしょう。

「その目は優しかった」を使った例文

【発言者が使う場合】

  • 「何をそんなに力んでるの(その目は優しかった)」
  • 「あの服、買おうか迷ってる…」「買ってもええんやで(その目は優しかった)」

【第三者視点の文章で使う場合】
  • 課長はAくんに声を掛けた。「最近細かいミスが多いぞ。少し休みなさい」(その目は優しかった)
  • Bさんは会議でヒートアップしていた同僚を嗜めた。「Cさん、少し熱くなりすぎだよ」(その目は優しかった)

一番上の例文は、「その目は優しかった」の元ネタに近い使い方です。次にその元ネタを紹介します。

「その目は優しかった」元ネタ

「その目は優しかった」の初出は、スポーツ新聞における野球記事です。当時の阪神タイガースの岡田彰布(おかだあきのぶ)監督は、バッティング練習をしていた林威助(リンウェイツー)選手に声を掛けます。

その監督の発言は、文字で読むと叱っているようにも受け取れるものです。しかし、その時の監督のまなざしは優しいものだったことから、それを括弧書きで補完して次のような記事になりました。

「リンちゃん、何を力んでるんや」(その目は優しかった)
ー『デイリースポーツ』ー

この文章からは、岡田監督が林選手を厳しく注意したのではなく、頑張りをねぎらった上でアドバイスしている様子が窺えます。これがきっかけで「その目は優しかった」が野球ファンの間で使われるようになり、さらにネット上で広まったのです。

岡田彰布監督とは

岡田監督の家族や身近な人たちによれば、監督は言葉を省略して話す癖があるそうです。主語や述語を省略されては、聞き手にうまく伝わらないこともありますよね。そこで、監督の取材をする記者は行間を読んで情報を補足する場合があるのです。

上の記事を掲載した『デイリースポーツ』は、阪神タイガースの記事を一面に置くことでも知られるスポーツ新聞です。岡田監督は現役~コーチ~監督時代、阪神やオリックスに在籍していたことから、『デイリー~』とも長い付き合いがありました。

そのせいか、『デイリー~』の記者は、岡田監督の真意が分かりやすく伝えるのが一番上手だと野球ファンの間で評判になったのです。ファンは彼らのことを、親しみを込めて「デイリーちゃん」と呼んでおり、監督の発言の”翻訳精度が高い”と評価する書き込みも見られます。

なお、岡田監督は2012年にオリックスバッファローズで監督としてのキャリアを終え、2020年現在では評論家・解説者として活躍しています。


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