「同様」の意味とは?
「同様」(どうよう)は、同じであるもしくは、ほぼ同じであること、同じようなさまという意味です。「様」は、その物の形やありさまを言います。
「同様」の使い方
複数の物事や人などと比較して、それぞれの様子や種類、方法などが同じ、もしくはほぼ同じであるという場合に使います。
名詞の後に「~同様」と付いた場合、前の言葉を受けてその物や人と(ほとんど)変わりがないことを表します。「家族同様」「新品同様」などのような例があります。
少し堅い雰囲気の語ですが、「同様」は日常の場でもビジネス上でも使える言葉です。話し言葉でも書き言葉に使っても差し支えありません。
「同様」の例文
- お疲れさまです。前回と同様で構いません。よろしくお願いします。
- いとことは小さい頃から兄弟同様に育ってきた。
- ネットオークションの説明では「新品同様」とあったけれど、すごくぼろぼろだな。
- どの候補者も同様の公約で、代わり映えがしないな。
- この場所では以前にも同様の事件がありましたね。
- 今まで同様のやり方が通用しない、難しい脱出ゲームだ。
「同様」の類語
同等
「同等」(どうとう)とは、等しく同じことを言います。「同様」のように「同じこと」を表す類語ですが、「等級や程度が同じ」「技量が同じ」と、少し違いがあります。
【等級や程度が同じ場合 例文】
- えこひいきはせず、新入社員を同等に扱うつもりです。
- 主催する団体は違うけれども、同等の資格や級として考えています。
【技量が同じ場合 例文】
- Aくんは簿記2級と同等程度の知識を有しています。
- BさんはITの専門家と同等にやり取りする能力があります。
また、「同等」は数学や論理学の用語「同値」(どうち:二つの命題が同一の内容を言い表していること)のことをいう場合もあります。
軌を一にする
「軌を一にする」(きをいつにする)とは、中国の北朝について書かれた歴史書『北史』(ほくし)から由来した故事成語です。「揆を一にする」とも表記します。
意味は、「軌(車の車輪の跡)」を「一にする(同じにする)」ということから、置かれている立場や方向性が同じであることです。転じて、法律や国の制度を整えることから、天下を統一するという意味にもなりました。
【例文】
- 私の考え方は、Aくんと軌を一にするように思えた。
- 会長は革新的な動きをする人たちと軌を一にするようだ。
- 主義主張が同じ人と組んで、軌を一にして国をまとめた。