「ずっと」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「ずっと」という言葉は、多くの人にとって馴染みのある言葉であり、「よく使う」という方も少なくないでしょう。「ずっと」はさまざまな場面で使われる便利な言葉ですが、その類語もお馴染みのものが多いです。今回は「ずっと」の意味や使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「ずっと」の意味
  2. 「ずっと」の使い方
  3. 「ずっと」の類語

「ずっと」の意味

ずっと」には以下のような意味があります。

  1. 時間や距離、数量や程度の隔たりが大きいさま。
  2. 同じ状態が長く続くさま。
  3. ためらうことなく何かを行うさま。

「ずっと」は、動詞や形容詞、文などを修飾する副詞です。他の副詞を修飾することもあります。それでは、それぞれの意味を使い方とともに詳しく見ていきましょう。

「ずっと」の使い方

1.隔たりが大きいさま

「隔たりが大きい」の「隔たり」は、時間や距離が遠く離れていることや物事の数量や程度などに差があることを意味します。

現在いる所から遠く離れている場所のことや、現時点から見て遠い過去や未来のことを表す際に「ずっと北の方にある国」や「ずっと遠い昔」のように使います。

また、二つのものを比べて両者の違いが大きい場合に「ずっと」を用いると、違いの大きさを際立たせることができます。たとえば「公園は図書館よりずっと遠い」とすることで、「公園の遠さ」を強調します。

【例文】

  • 私が役者として表舞台に立っていたのは、ずっと昔の話だ。
  • 10年ぶりに髪形を変えたら、周りの人たちから「今の髪形の方がずっと素敵!」と言われた。

2.同じ状態が長く続くさま

この意味で「ずっと」を使う場合には、「ずっと同じ場所に居続けている」「ずっと書類を読み続けている」のように、同じ状態や状況で居続けたり、同じ動作や作業をし続けていることを表します。

また、時間的に続いていることだけでなく、空間的に続いていることについても「ずっと先まで続く廊下」のように用いることができます。

【例文】

  • もうずっと会えないでいるが、あの人は元気だろうか。
  • どこまでもずっと広がる空間にいると、自分がどこに居るのかわからなくなる。

3.ためらうことなく何かを行うさま

「ためらう」とは、「あれこれと迷って決められない」ことです。ですから、この意味で「ずっと」を使う場合、ためらって足踏みしてしまうことなく行動するさまを表現することができます。

「暗い森の中へとずっと進んで行く」といった自発的なためらいのない行動を表すだけでなく、「ずっと奥へお進みください」のように、相手に対してためらわずにその行動をしてもらうことを促す意味で使うことも可能です。

また、「ためらわずに行動する」だけでなく「さらに推し進めて行動する」という意味もあり、「屋敷内をずっと巡回する」のように、ある範囲内のすみずみまでその動作を及ぼすさまを指して用いることもできます。

【例文】

  • 彼は恐れなどまったく知らないかのように、ずっと奥へと進んで行った。
  • 見落としが無いようにと、広い建物の中をずっと捜し回ったが、子猫は見つけられなかった。

「ずっと」の類語

ここからは、それぞれの意味ごとに「ずっと」の類語をご紹介します。

1.隔たりが大きいさま

【段違い(だんちがい)】
「段違い」とは、他のものと比べて程度の差が非常に大きいことです。「AとBの実力の差は段違いだ」などの使い方をします。また、体操競技で用いる「段違い平行棒」のように、二つの物の高さに差がある場合にも「段違い」と言います。

【遥か(はるか)】
「遥か」には、時間や距離の隔たりが大きいさま程度が非常に違っているさまという意味があります。「はるか」とひらがなで表記されることも多いです。「遥か遠くの故郷を想う」「予想を遥かに超えた作品だった」のように使います。

【桁外れ(けたはずれ)】
「桁外れ」は、程度や規模などが標準と比べて大きく異なることを意味し、「桁外れの大きさだ」のように用います。「桁違い(けたちがい)」と言うこともあります。

2.同じ状態が長く続くさま

【絶えず(たえず)】
「絶えず」には、動作や状態などが途中で切れることなく続いているさまという意味があります。「彼は絶えず動いている」「水が絶えず流れている」のように使います。

【止め処ない(とめどない)】
「止め処ない」は、「止め処ない」「止め処ない」というかたちで使われることも多く、切れ目なく続くことを表します。「止め処」とは「物事の状態の最後のところ」という意味です。「止め処なく話し続ける」などの使い方をします。

【のべつ幕無し(のべつまくなし)】
「のべつ幕無し」は、「芝居で幕を下ろさず休みなく演じ続けること」を意味し、これが転じて、休む間もなく続くさまという意味でも使われます。多くの場合、「のべつ幕無しに文句を言う」のように好ましくないことに対して使われるようです。

3.ためらうことなく何かを行うさま

【どんどん】
「どんどん」は、物事が勢いよく進むさま止まることなく行われるさまを表す言葉です。「どんどん前に進んで行く」などと使います。また「どんどん」は、太鼓や花火などが連続して鳴る音を表す表現でもあります。

【ずいと】
「ずいと」は、ためらわずに勢いよく動作を行うさまという意味です。「慎重になることなく容易に行う」というニュアンスも含みます。「ずいと飛び越える」のように用います。

【ずんずん】
「ずんずん」は、人が勢いよく進んで行くさま物事が止まることなく速やかに進むさまを意味する言葉です。「前だけを見てずんずん歩く」「新芽がずんずん成長する」といった使い方をします。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ