「華やか」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「華やか」というと、多くの花が咲き乱れるように派手な色合いでも非常に美しいというイメージが湧くかもしれません。しかし、「華やか」には様々な意味があり、類語にもいろいろな語があります。こちらでは、「華やか」の意味や使い方、類語について詳しく説明します。

目次

  1. 「華やか」の意味
  2. 「華やか」の使い方
  3. 「華やか」の類語

「華やか」の意味

華やか」(はなやか)の意味は以下の通りです。

  1. (花のように)色彩が豊かで、明るく美しい様子
  2. (時期を迎えた花が咲き誇るように)勢いがある様子、盛んであるさま
  3. (咲いている花のように)際立っていて人目を引く様子

「華やか」の「華」は、咲いている所だけでなく、草木を含めた「はな」全体を指します。他に、目立って美しい、栄える、光や輝き、最も優れている部分といったことなどを表す漢字です。

花の様子を人や物事に例えることから「花やか」という字を当てることも。この「花」は植物の先端にある鮮やかな色や、良い香りが漂う「はな」の部分のみを指し、派生して、花のような形の美しい物や美女などを表すこともあります。

「華やか」の使い方

「華やか」を1の意味で使う場合、色とりどりの花が目を引き美しい様子から、物や人が明るい色合いで目立つ派手な様子をいいます。人の場合、手のかかった豪華な服を着ている人、ハレの場で盛装している人などの様子も描写できます。

2の意味の場合は、人が栄華を誇っている様子だけでなく、ある物事がその時代に隆盛を極めていて、輝かしく見えるさまを表せます。

3の意味の場合は、ある人の才能や実力が際立っていて、多くの人から注目される様子を表すときに用いることができます。

「華やか」の例文

  • 成人式では二十歳を迎えた男女が華やかに着飾っている。
  • パーティーでは華やかな衣装を着た人が勢揃いしている。
  • Aさんは当時、青年実業家として華やかな様子で受け答えしていた。
  • 戦前の華やかなりし大正期の頃、モボやモガが銀座を闊歩していた。
  • 彼は数々の受賞をして注目されている華やかな存在だ。
  • 才能あふれる華やかな彼女は、これからもますます活躍するだろう。

「華やか」の類語

きらびやか

「きらびやか」とは、人や物事が輝くばかりに美しい様子を形容する場合に使います。光や炎がきらきらと煌めく様子に例えています。他に「言葉を濁さないではっきりと物申す様子」も表しますが、「華やか」という意味で使うなら前者に近いです。

【例文】

  • きらびやかな衣装をまとった花嫁を見て、皆うっとりと見惚れていた。
  • このようなきらびやかな場にお招きくださいまして、誠にありがとうございます。

綺羅星の如し・綺羅星

「綺羅星の如し」(きらほしのごとし)とは、無数の空の星がきらきらと明るく輝く様子を表した語です。言葉を縮めた形で「綺羅星/煌星」(きらぼし)とも言います。

もともとの意味から転じて、明るい物が居並んでいる様子、星が輝く様子を名のある立派な人に例えて、名士やお歴々がその場に勢揃いしているさまを表します。「華やか」で栄華を誇る人を表すのと似ていますね。

【例文】

  • 童謡『きらきら星』の名前は、「綺羅星」から由来しているのかな?
  • 園遊会では、各界の著名人が綺羅星の如く一堂に会する。

今を時めく

「今を時めく」(いまをときめく)とは、現在時流に乗ってもてはやされている状態、今の時代に多くの人から支持を受けて人気がある様子をいいます。主に、人に対して使います。「華やか」の意味で、その時期に隆盛を極めている状態を表すのに似ています。

【例文】

  • 彼は今を時めく新進気鋭の推理小説作家だ。
  • 先般の映画で注目された、今を時めく女優のAさんが次のドラマに出演するそうだ。

人目を引く

「人目を引く」(ひとめをひく)とは、人となり、行動、態度などの外見が他人からの注目を集めていることを表します。

「華やか」は際立って優れていて注目される様子を表しますが、「人目を引く」については悪い様子が目立って注目される場合でも使われます。

【例文】

  • クラスで一番の才女は、美しく賢そうな顔立ちが人目を引くと評判だ。
  • 細身のBちゃんがメガ盛りのとんかつを3杯平らげていて、店内の人目を引いていた。


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