「吟味」とは?意味や使い方をご紹介

「吟味」は、比較的よく使われる言葉です。でも日常会話の中で実際に使われる機会はあまりないかもしれません。では「吟味」の正確な意味はどういったものなのでしょうか。そしてどのように使うのが正しいのでしょうか。詳しく探ってみることにします。

目次

  1. 「吟味」の意味は?
  2. 詩歌を詠む時
  3. 江戸時代の裁判にて
  4. 「吟味」を使った例文
  5. 会話ではあまり使われない?
  6. 英語で「吟味」は何という?
  7. 「吟味」のまとめ

「吟味」の意味は?

よく調べて選ぶことを「吟味(ぎんみ)」といいます。ただ調べたり選んだりするだけなら「調査」や「選別」または「ピックアップ」といった言葉もありますが、あえて「吟味」という言葉を使う時は特別な意味が加わわります。それは「じっくりと」「念入りに」という要素です。

例えば、その日に着ていく洋服を時間をかけずにパッと選んだ場合には「吟味」という言葉は使いません。その日の天候や出かける予定などを考えて、最適な服を選び出す時には「吟味」という言葉がピッタリということになります。

また、この「吟味」という言葉には、他にも違う意味があることをご存知でしょうか?「詩歌を吟じて味わう」また「罪の有無を取り調べる」という意味もあるのです。こちらは専門的な言葉なので、使う場面はかなり限定されます。

詩歌を詠む時

先ほどもご紹介しましたが、「吟味」の意味の一つに「詩歌を吟じて味わう」というものがあります。「吟じる(吟ずる)」とは、詩歌を詠むことです。

「詩吟(しぎん)」という言葉もありますから、詩歌を詠む時に「吟」という言葉を使うのは自然なことと言えるでしょう。それもただ詩歌を詠むだけでなく、「よく味わう」という意味を込めたい時に「吟味」という言葉を用いるのです。

江戸時代の裁判にて

「吟味」という言葉は、古くは江戸時代から使われていたようです。当時は裁判で取り調べをする時に使われていました。時代劇でも罪人が捕らわれて、裁きを受けるシーンがよく出てきます。

どんな極悪非道な罪人であっても、本当に罪を犯したのか、またどれくらいの刑罰が妥当なのかをしっかりと検討する必要があります。罪を犯した人、被害にあった人、双方の言い分を聞くことこそが当時の「吟味」というわけです。

「吟味」を使った例文

前述の通り「吟味」には複数の意味がありますが、現代でも使われているのは「じっくりと調査して選ぶ」ですので、これに関する例文を挙げてみます。

・上司をおもてなしするために、最高の食材を吟味して料理を作った。
・友達にあげるプレゼントを店内で1時間も吟味して購入した。
・文章を書く時に適当に言葉を選ぶのではなく、よく吟味しなさい。

どちらの例文にも「じっくりと調査して選ぶ」という意味が含まれています。

会話ではあまり使われない?

「吟味」という言葉を実際の会話で使うでしょうか?この言葉は特別難しいものではありませんが、話し言葉として使うとやや固い印象を与えます。文章では「吟味する」「吟味してください」と書いてあるものをよく見かけますが、実際の会話では「よく確認する」「じっくりと調べてください」などと言い換えることが多いでしょう。

英語で「吟味」は何という?

「吟味する」ということを英語で伝えたい時は、どのように言えばいいのでしょうか?和英辞書を引いてみますと、次のような言葉が並んでいます。

examination、inquiry、test

こうした英単語を見ると、「じっくり」という意味はあまり含まれていないようです。正確に英訳するなら、副詞を加えるなどして強調すると良いでしょう。そういう意味では「吟味」というのはとても日本的な言葉だと言えそうです。

「吟味」のまとめ

「吟味」という言葉についてまとめると、この言葉にはいくつかの意味があるものの、現代では「よく調べて確認する」「しっかりと調べたうえで選ぶ」という意味に限定されています。

あえて「吟味」という言葉を選ぶ時は、「細心の注意を払っている」ということを強調したい時ということになります。くれぐれも、軽い選択をする時に「吟味する」と言わないように気を付けてくださいね。


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