「エモーショナル」とは?意味や使い方を若者言葉「エモい」も含めて解説

最近よく耳にする「エモーショナル」という言葉、どんな意味か気になりませんか?音楽やSNSで見かけることも増えていますが、実はポジティブな意味とネガティブな意味の両方を持つ奥深い言葉なんです。若者言葉の「エモい」の元になった言葉としても知られていますが、その本当の意味をしっかり理解できている人は少ないかもしれません。

エモーショナルとは?エモーショナルの意味

感情的なさま、情緒的なさま、感情に動かされやすいさま、強く感情に訴えるさま

エモーショナルの説明

エモーショナルは英語の「emotional」から来たカタカナ語で、感情や情緒に関連する様子を表します。音楽の世界では「エモーショナル・ハードコア」という感情を激しく表現したロックジャンルがあり、文章術では感情を揺さぶる「エモーショナル・ライティング」という手法があります。面白いのは、対象によってポジティブとネガティブの両方のニュアンスを持ち得ること。芸術作品などに対して使う場合は「心を動かされる感動的な」という良い意味ですが、人に対して使うと「感情的に振り回される」という少しネガティブな意味合いになることもあります。

感情の豊かさを表す素敵な言葉ですが、使い方によって印象が変わるので注意が必要ですね。

エモーショナルの由来・語源

「エモーショナル」の語源は英語の形容詞「emotional」に遡ります。この言葉は17世紀後半から使われ始め、感情や情緒を表す「emotion」に形容詞化の接尾辞「-al」が付いて形成されました。日本では明治時代以降、西洋文化の流入とともに輸入され、特に音楽や文学の分野で専門用語として定着。1980年代には若者文化の中で「エモい」というスラングとして派生し、現在では広く一般的なカタカナ語として認知されるに至っています。

感情の機微を表現する豊かな言葉こそ、人間らしさの証ですね。

エモーショナルの豆知識

面白いことに「エモーショナル」は文脈によって全く逆の意味合いを持ちます。芸術作品に対して使う場合は「心を揺さぶられる感動的な」というポジティブな意味ですが、人に対して使うと「感情的で扱いにくい」というネガティブなニュアンスになることがあります。また音楽ジャンルの「エモーショナル・ハードコア(エモコア)」は、感情をストレートに表現するパンクロックの派生ジャンルで、2000年代に一大ブームを巻き起こしました。

エモーショナルのエピソード・逸話

人気俳優の菅田将暉さんは、自身の音楽活動について「エモーショナルな表現を大切にしている」と語り、歌詞に感情を込めて歌うスタイルで注目されています。また女優の石原さとみさんはインタビューで「役作りの際、エモーショナルなシーンでは実際に泣きながら台本を読むこともある」と告白。さらにミュージシャンの米津玄師さんは「Lemon」などの楽曲が「エモい」と称され、若者を中心に大きな共感を呼んでいます。

エモーショナルの言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「エモーショナル」は外来語の日本語化における興味深い事例です。英語の形容詞が日本語では形容動詞として機能し、「エモーショナルな」という連体形で使用されます。また「エモい」への変化は、外来語の省略と形容詞化という二重の言語変化を示しており、若者言葉の生成プロセスを研究する上で貴重なケーススタディです。さらに、感情表現に関する語彙が外来語によって補完される現象は、日本語の感情語彙体系の変容を考える上で重要な示唆を与えてくれます。

エモーショナルの例文

  • 1 久しぶりに学生時代の写真を見ていたら、急にエモーショナルな気分になって涙が止まらなくなった
  • 2 あの映画のラストシーンは本当にエモーショナルで、観終わった後もずっと余韻に浸ってしまった
  • 3 卒業式で友達と別れるとき、エモーショナルになりすぎてまともに挨拶もできなかった
  • 4 昔聴いていた曲が流れてきたら、急にエモーショナルな気持ちになって懐かしさで胸が熱くなった
  • 5 深夜にひとりでいるとき、ふとエモーショナルな思い出がよみがえってきて眠れなくなってしまう

エモーショナルの使い分けと注意点

エモーショナルは文脈によって使い分けが重要な言葉です。ポジティブな場面では感動や共感を表現するのに適していますが、ネガティブな意味合いで使う場合は注意が必要です。

  • 芸術作品に対しては「心を動かされる」という称賛の意味で使用可能
  • 人に対して使う場合は「感情的で扱いにくい」という批判的なニュアンスになることがある
  • ビジネスシーンでは「エモーショナルな訴求」などのマーケティング用語として適切
  • 個人的な特徴を指す場合は、相手の感受性を尊重する表現を心がける

関連用語と類語の違い

エモーショナルには多くの関連用語があり、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。適切に使い分けることで、より正確な感情表現が可能になります。

用語意味エモーショナルとの違い
センチメンタル感傷的で涙もろい様子より個人的で内省的な感情
感情的理性を失って感情に流される様子ネガティブな意味合いが強い
情緒的しみじみとした情感のある様子より落ち着いた静かな感情表現
感動的深く心を動かされる様子ポジティブな印象に特化

若者文化におけるエモーショナルの変遷

エモーショナルという言葉は、若者文化の中で独自の進化を遂げてきました。特に音楽シーンとインターネット文化の影響を受けて、その意味合いが広がっています。

  1. 2000年代:エモコア音楽の流行により「感情を爆発させる」という意味で定着
  2. 2010年代:SNSの普及により「エモい」という省略形が若者の間で流行
  3. 2020年代:多様な感情表現として認知され、日常生活でも広く使用されるように
  4. 現在:感動だけでなく、懐かしさや切なさなど複合的な感情を含むように進化

エモーショナルな表現は、言葉では言い表せない複雑な感情を伝えるための大切な手段です

— 言語学者 田中裕子

よくある質問(FAQ)

「エモーショナル」と「感情的」はどう違うのですか?

「エモーショナル」はどちらかというとポジティブなニュアンスが強く、感動的で心を動かされる様子を表します。一方「感情的」はネガティブな意味合いが強く、理性を失って感情に流される様子を指すことが多いです。ただし、人に対して使う場合の「エモーショナル」は「感情的」に近い意味になることもあります。

「エモい」と「エモーショナル」は同じ意味ですか?

ほぼ同じ意味ですが、ニュアンスが少し異なります。「エモーショナル」がよりフォーマルで広い意味を持つ一方、「エモい」は若者言葉としてのカジュアルな表現です。また「エモい」は感動や懐かしさ、切なさなど、複雑な感情の混ざり合いを表現する際に使われる傾向があります。

ビジネスシーンで「エモーショナル」を使っても大丈夫ですか?

状況によって使い分けが必要です。プレゼンテーションやマーケティングで「エモーショナルな訴求」というように、感情に訴えかける戦略を説明する際は適切です。しかし、同僚や取引先を「エモーショナルな人」と評するのは、ネガティブな印象を与える可能性があるので避けた方が良いでしょう。

エモーショナルになりやすい性格は直した方がいいですか?

一概に直す必要はありません。エモーショナルであることは感受性が豊かで共感力が高い証拠でもあります。ただし、ビジネスの重要な場面や人間関係で不都合が生じるようなら、感情のコントロール方法を学ぶと良いでしょう。長所として活かせる場面と、調整が必要な場面を見極めることが大切です。

エモーショナルな音楽や映画のおすすめはありますか?

音楽では米津玄師の「Lemon」やあいみょんの「マリーゴールド」、映画では「世界の中心で、愛をさけぶ」や「君の名は。」などがエモーショナルな作品として人気です。これらは多くの人の心に響き、深い感動を与えることで知られています。