「センチメンタル」の意味
「センチメンタル」とは「感じやすく、涙もろいさま。感傷的」という意味です。英語では「sentimental」と書きます。なんとなく寂しい、悲しいイメージがありますね。
「センチメンタル」という言葉は日本語の意味以上になにか不思議な雰囲気があります。昔を思い出し懐かしい気持ちになり、ノスタルジックで温かい気持ちになったとき、「センチメンタル」という表現がピッタリくるのではないでしょうか。
センチメンタルな気持ちになりやすい人を「センチメンタリスト」と言います。建物の屋上でもの寂しげに一人でたそがれている人がたまにいますが、このような人は「センチメンタリスト」と言えるのではないでしょうか。
「センチメンタル」の使い方
- 「卒業した学校を見ているとセンチメンタルな気分になる」
- 「あの映画は観た人をセンチメンタルな気持ちにさせる」
- 「彼女がセンチメンタルな手紙を送ってきた」
など、色々な場面で使えます。
ちなみに昔は「センチな気分」「おセンチ」などと略して使われていました。ちょっと古い表現なので、今使うと違和感があります。
「センチメンタル」という言葉がつくもの
「センチメンタル」という言葉は「感じやすい、感傷的」という意味から、恋愛や可愛いものへのイメージがあり、印象に残りやすいのではないでしょうか。そのため、よく商業目的で「センチメンタル」という言葉が使われています。
そこで、「センチメンタル」という言葉がつく有名な商品をいくつか紹介します。
「センチメンタルジャーニー」という曲
「センチメンタルジャーニー」とは「感傷旅行」という意味です。「失恋後の旅行」という意味でよく使われます。
この言葉を使った有名な曲が松本伊代「センチメンタルジャーニー」です。1981年に発売された松本伊代のデビューシングルで、代表曲です。「伊代はまだ16だから」という歌詞は多くの人が耳にしたことのあるフレーズでしょう。「センチメンタルジャーニー」は語呂が良いからか、他にも多くの作品のタイトルにもなっています。
- 元ビートルズ、リンゴ・スターのアルバム
- 元Judy and maryのボーカル、YUKIの5枚目のシングル
- 1946年に上映されたアメリカの映画
- 1998年に放映されたアニメの名称
- 英国作家ローレンス・スターンの紀行文
などにも使われています。
「センチメンタルサーカス」というキャラクター
「センチメンタルサーカス」とはサンエックスのキャラクターです。街角や部屋で忘れ去れたぬいぐるみやおもちゃたちがこっそり抜け出してサーカス団を結成、皆でショーを開催するという設定の可愛らしいキャラです。
「忘れられたキャラが活躍する」ということで、もの悲しい「センチメンタル」という言葉がしっくりきますね。それぞれのキャラがモコモコの服を着ている、小さい女の子に人気のキャラで、文房具やキーホルダー、iphoneケースなど様々な分野でキャラクターグッズが展開されています。
「センチメンタルグラフィティ」というゲーム
「センチメンタル」は恋をしているときの切ない気持ちも表現することができるので、恋愛ゲームの名前にも使われています。
「センチメンタルグラフィティ」というゲームは1998年に発売されたセガサターン向けの恋愛シミュレーションゲームです。略して「センチ」「セングラ」と呼ばれることもあります。
ストーリーは主人公が一通の差出人不明の手紙を受けとり、その送り主と思われる12人の女性に会いに行くというものです。
当時は「セングラ」のグッズ販売もされ、かなりの人気がありました。ゲームも20万以上の売り上げを記録しています。現在でも検索されている数が非常に多いことから、伝説的なゲームとして未だ多くの人に語り継がれています。
「センチメンタル」まとめ
「センチメンタル」の意味や使い方、付随する言葉についてご理解いただけたでしょうか?「センチメンタル」という言葉がつく商品、キャラ、曲が沢山あることがわかりました。それだけこの「センチメンタル」という言葉には人々を引きつける不思議な力があるのでしょう。
普段忙しい大人は中々「センチメンタルな気分」にはなりにくいと思いますが、たまには級友や昔よく訪れていた場所に行くなどして、「おセンチな気分」に浸ってみるのもいいかもしれませんね。