「バズる」の意味
一般的には、インターネット(WEB)上で、一つのテーマについて、多人数が意見を交わし合っている状態を指します。特に、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアにおける投稿内容が、短期間に、かつ急激に話題として広がり(拡散し)、活発な意見交換がされている(盛り上がっている)状態を指します。
例えば、よく頻繁に使われるのは、Twitter上で、一つのテーマについて、短期間に多くのツイートやリツイートと呼ばれる形式の投稿がされている状態は、「バズる」に該当する状態と言えるでしょう。
「バズる」の語源
まず、「バズ」とは、英語の「buzz」が語源とされています。「buzz」とは、「ハチなどがブンブンと音を立てて周りを飛んでいる様子」を動詞で表現したものです。他にも、「噂話などで騒ぎ立てる」や「荒ぶる」の意味もあります。その「buzz」を日本語的に置き換えて動詞的に表現したのが「バズる」です。
この「バズる」は「バスマーケティング」というビジネス用語から派生したものと言われています。「バズマーケティング」とは、古典的なビジネス手法としての、口コミによる販売促進戦略の意味とされています。それが、インターネットのソーシャルメディア上という舞台に移り、急激で短期的で、派生的な活発な意見交換を「バズる」と表現するようになったということです。
「バズる」の使い方
あらゆる事象が「バズる」テーマとなり、そのテーマの投稿についての意見や感想についても、それらが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、「バズる」と表現される対象となります。
ただ、否定的なテーマに関する発言の投稿や否定的ととられる意見の交換は「炎上」という表現で、別物として扱われることが多いでしょう。
例文
①Twitterに投稿するバズるネタがない。
②YouTubeの動画がバズった。
③Instagramの写真をバズらせたい。
「バズる」の関連語
前述の「バズマーケティング」の他、英語の「buzzer」もその範疇に入ると言えるでしょう。
「ブザー」(=「buzzer」)は「ブザー、サイレン」を意味し、外来語として定着しています。その「buzzer」が「大きな音で騒ぎ立てる」という意味としての「buzz」に派生し、それが「バズる」へ…と、連想しやすく、覚えやすい関連語と言えるでしょう。
他にも、英語の「buzzword」があります。これは、「宣伝文句」や「キャッチフレーズ」・「専門家同士などの仲間内で好んで使用される言葉」という意味です。中でも「宣伝」や「キャッチフレーズ」という言葉は、「伝える」「広げる」という意味合いで使われますから、これも「バズる」という単語を連想しやすい関連語と言えるでしょう。
また、「バズる」が「短期間に急激的に拡散していく」という意味に対して、「(ウイルス感染のように)少しずつ時間をかけて拡散していく」という意味で使われるのが「バイラル」(viral)という単語です。比較されやすいので、併せて覚えておくとよいでしょう。
「バズる」の派生語
最近は「バズる」から派生して、さらに新たな言葉も登場してきました。例えば、「バズる美女」です。これは、雑誌の表紙を飾る女優やトップモデルだけでなく、「インスタグラマー」や「ユーチューバー」などのSNSで人気の「美しい女性たち」を総称して表現されるものとして、登場してきた新しい派生語と言えるでしょう。