「やり取り」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

以前は、人と人との「やり取り」は、直接顔を合わせるのが当たり前でした。しかし現代社会ではインターネットによる「やり取り」が普及し、類語にあるような「応酬」の意味合いが薄れてきています。この記事では「やり取り」の意味や使い方を類語を含め紹介します。

目次

  1. 「やり取り」の意味
  2. 「やり取り」の使い方
  3. 「やり取り」を使った例文
  4. 「やり取り」の類語

「やり取り」の意味

「やり取り」は漢字で「遣り取り」と書きます。意味は以下の通りです。

  1. 物をとりかわすこと。交換。贈答
  2. 杯をとりかわすこと。献酬(けんしゅう:盃のやりとり)
  3. 言葉をとりかわすこと。台詞の受け答え。口論をまじえること
  4. のこぎりの異名

「やり取り」の大きな意味は「相手と言葉を交わし、意見や物を交換または確認する行為」です。「やり取り」とは、自分と相手双方が言葉を発することで成り立ちます。どちらかが一方的に言葉を投げかける状態を「やり取り」とは呼びません。

また、多くの人々が「やり取り」をするビジネスにおいては「連絡交換」「意見交換」という意味で使われています。日常生活においては「物と物の交換」も行われますが、ビジネス上ではあまり良い印象を与えないため「言葉(意見)の交換」が専ら(もっぱら)行われています。

「やり取り」の使い方

「やり取り」は、上記の意味から「やり取りをする」や「やり取りを記録する」というような使い方をされます。また、第三者が当事者たちの「やり取り」を見て何かを感じれば「君たちのやり取りは面白かったよ」などと言うことも出来ます。

しかし、ビジネスシーンでは、例えば「例の件は、A社の○○様とやり取りしています」と言うのは、不自然であまり良い印象を与えません。この場合は相手に敬意を払う形で「例の件は、A社の○○様に連絡しております」と言い換えるのが良いとされます。

「やり取り」を使った例文

  • どうやら昨日の君とのやり取りを彼女に見られていたようだ。彼女には私から説明しておこう。
  • 去年からメールでやり取りしている女性と明日初めて会うことになった。今夜は朝まで眠れそうにない。
  • 手紙のやり取りなんて古いと思われるかもしれないが、メールにはない趣きがあるんだよ。
  • このビデオには君と犯人とのやり取りが克明に映っていた。もう言い逃れは出来ないぞ。

「やり取り」の類語

「応酬」

「応酬(おうしゅう)」の意味は以下の通りです。

  1. 互いにやり合うこと。やり取りをすること
  2. 手紙や詩歌の返し。返事または返歌

ボクシングやテニスなどの実況で「パンチの応酬」「ラリーの応酬」などよく使われますが、「応酬」には沢山の使い方があります。共通した意味は「先に相手からやられた事をやり返す」ことです。「応酬」の「応」は「こたえる」とも読み、「対応」「反応」などに使われます。

【例】
  • 応酬が続く…相手とのやり取りが続くこと
  • 応酬を交わす…相手と議論や意見交換をすること
  • 応酬を繰り広げる…やり取りを展開すること
  • 言葉の応酬…激しい論争ややり取りのこと

【例文】
  • 国会では与党議員と野党議員による野次の応酬が続いていた。
  • 今日の会議で社員たちと有意義な意見の応酬を交わすことが出来た。

「コミュニケーション」

「コミュニケーション」の意味は「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする」です。

文字に起こすと難しいですが、簡単にいうと「気持ちや意見を言葉を使って相手に伝えること」です。最近では「コミュニケーション」を略して「コミュ」と使い、自分の意見を伝えるのが苦手な人を「コミュ障」と呼んだりしています。

「コミュニケーションを取る」ことは「自分の意見や知っている情報を共有すること」になり、人間関係などを構築するには大切な事柄と言えます。

【例文】

  • 最近の子供は何かというとスマホを使ってゲームやSNSをしているが、友達とのコミュニケーションは取れているのだろうか。
  • 昔は年賀状と言えば大切なコミュニケーションツールだったのに今はメール1つで済ませてしまう人が多いようだ。


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