「わくわく」の意味
「わくわく」の意味は「期待や喜びなどで心が弾み、落ち着かないさま」です。主に、プラスの感情が湧き出ている様子を指していますが、昔は「不安や緊張で心が揺れ動く様子」にも「わくわく」が使われたようです。
現在でも、「明日から念願の海外一人旅だ。どんなことが起きるのか、わくわくする」といったように、単なる期待だけでなく、未知の出来事に対する緊張した気持ちも含めて楽しみだということが表現できます。
「わくわく」の使い方・例文
「わくわく」は副詞で、「わくわくする」という形で使われる場合が多いです。最近では「わくわくが止まらない」のように、「わくわく」を名詞のように使う用法も目にしますが、これは最近できた新しい表現だと考えられます。
「ワクワク」というカタカナ表記もよく見られます。「わくわく」は後述するように状態を表すオノマトペですが、表記についての明確なルールはないので、ひらがなで書いてもカタカナで書いても構いません。
例文
- 明日の修学旅行が楽しみでわくわくしている。おかげで布団に入っても眠れる気が全くしない。
- 今読んでる本が面白くてね。続きがどうなるか、わくわくしながら読んでるんだ。
- 社会人になって初めての出社、私の中で緊張とわくわくした気持ちがせめぎ合いをしている。
- 小学校に入学した娘がわくわくした様子で登校するのを見送ってから、仕事場へと向かった。
「わくわく」は擬態語
「わくわく」はもともと、「水が湧く」のように、エネルギーが内から外へ放出される様子を表す「わく」が重なった言葉とされています。
「わくわく」のような言葉をオノマトペと言います。オノマトペには大きく分けて「擬音語」と「擬態語」があり、それぞれ以下のような特徴があります。
【オノマトペ】
- 擬音語…自然の音や動物の声などをまねた言葉(例:ニャーニャー、バタン、ザーザーなど)
- 擬態語…実際には音がしないが、その音で状態を表現する言葉(例:わくわく、ふわふわ、きらきらなど)
「わくわく」は「擬態語」にあたります。
「わくわく」の類語
「どきどき」
「どきどき」の意味は「運動・興奮・恐怖・不安などで激しく動悸のするさま」です。喜びや興奮で胸をおどらすことに限定すれば「わくわく」と似た言葉です。
「どきどき」が「わくわく」と違う点は、恐怖や不安といったネガティブな感情においても使えることです。例えば、怖いテレビを見て心臓がどきどきしたり、先生に怒られる時に心臓がどきどきすることがあります。
これらは「わくわく」とは異なります。稀にどちらのシチュエーションにおいても「わくわく」する人がいますが、それは別です。
「うきうき」
「うきうき」の意味は「陽気で心がはずむさま」です。「うきうきして、じっとしていられない」というように、浮ついた様子を表す言葉です。何かしら楽しみなことがあるときに使われるという点で「わくわく」と同じです。
似た言葉ですが、「うきうき」にはスキップしたくなるような、心の弾ける様子が感じられます。一方「わくわく」は、これから起きることに対する強い期待を感じさせる表現です。
誕生日プレゼントのリボンを解くときは「何が入っているのだろう、わくわく!」、プレゼントの中身が以前から欲しかった腕時計だったとき、「早速つけてみよう、うきうき!」といった感じでしょうか。
「わくわく」の英語表現
「わくわく」でポピュラーなのは「excited」と「thrilled」でしょう。「わくわくしている」と言う場合は「I'm so excited」で事が足ります。難しい英語よりもシンプルで伝わり易い英語を使った方が間違えも少なく良いでしょう。
【例文1】
- I'm so excited that my friends are going to have my birthday party tomorrow.
- 訳:友人たちが明日私の誕生会をしてくれるというのでわくわくしている。
【例文2】
- My turn of the bungee jumping comes soon.can't stop thrilled for.
- 訳:もう少しでバンジージャンプの順番が回ってくる。わくわくしてたまらない。