「風雲児」とは?意味や使い方をご紹介

「風雲児」という言葉をご存じでしょうか。風と雲が感じられる自然豊かな場所で育った子供という意味ではありません。現代ではあまりなじみのない言葉かもしれませんね。「風雲児」の意味や「風雲」に例えられている自然現象や動物、使い方について類語を交えて紹介します。

目次

  1. 「風雲児」の意味
  2. 「風雲児」の使い方
  3. 「風雲児」の類語

「風雲児」の意味

「風雲児」(ふううんじ)は、社会が変動する時期、時代の変わり目に姿を現して注目を集めて活躍する英雄や豪傑(ごうけつ)のことです。「児」は、幼い子どもを表す言葉ですが、「高校球児(高校野球の選手)」のように若い男性を指すこともあります。

「風雲」の意味

元々、「風雲」は「風と雲」、つまり自然現象を表す言葉です。しかし、「風雲児」の場合の「風雲」は、竜が風と雲を発生させながら勢いよく天に昇る様子を指しています。

そこから転じて「風雲」は、世の中が急速に変化する様子魅力がある人や活躍しそうな人を竜に見立て頭角を表すチャンスが来たことを示しています。

「風雲児」の使い方

目に見えて頭角を表してきた人物

それまではそうでもなかったのに、何かの機会で急に注目を浴びて活躍が目立ってくるような人物が現れたときに、その人のことを「風雲児」と評することができます。

現代では、テレビ放送やYou Tubeなどで映像が注目されたり、SNSなどで書き込みが急増したりして、にわかに人々の間で噂され、ブレイクする人たちなどが挙げられます。

【例文】

  • 一介の無名のピアニストがコンクールで受賞し、クラッシック界の風雲児ともてはやされるようになった。
  • 脇役ではあるが、SNSで演技力のある若手の俳優が注目され、風雲児となっている。

時代の代表者となる魅力的な人物

「風雲児」は、ある特定の時代を代表する爆発的な人気を得た魅力的な人を表します。時勢の雰囲気に合って、新たな価値観を提供するような憧れの存在、世間の価値観を変えさせるくらい魅力と能力を兼ねそえた人物などが当てはまるでしょう。

【例文】

  • 戦国時代の風雲児の1人として挙げるなら、織田信長かな。
  • 若い頃のキムタクは、その当時の風雲児と言える存在で、髪型やファッションを真似る人が多かった。

「風雲児」の類語

時代の寵児

「時代の寵児」(じだいのちょうじ)とは、才能を発揮してその時代の世間から受け入れられもてはやされた人のことです。「寵児」の「寵」は、元々は「周囲を囲われた竜が大切に育てられる」という意味があることから、特別に目をかけて可愛がることを言います。

時流に合った能力や才能のある人物、世間から魅力がある人物ということで、「風雲児」と同じような意味合いで使えます。

【例文】
オーディション番組で勝ち抜いた彼は、一躍時代の寵児となった。


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