「バルス」の意味
ラピュタの言葉で「閉じよ」という意味があり、ラピュタ王家の末裔であるヒロイン・シータの一族の間で「勇気の出るおまじない」と対をなす「滅びの言葉」としてひそかに伝承されてきました。
主人公・パズーとシータが飛行石を手にこの言葉を唱えると、ラピュタの中枢である巨大飛行石に命令が伝わり、ラピュタの城そのものが崩壊し、墜落しまいます。呪文を唱えた際に凄まじい光と衝撃が起こるため、そこから転じて、ネット等では何かが壊れてしまったり、壊したいときにこの「バルス」を使用するようになりました。なお、トルコ語では真逆の「平和(barış)」という意味があります。
「バルス」の使い方(ネット上)
この衝撃的なシーンの印象から、「破壊、崩壊」という意味合いで使われることが増えていきました。自虐的なギャグとして、軽いノリで用いられる場合が多く「あいつ、彼女いないって言ってたのに、実はいたんだって。バルス!」のように使用します。
また、パズーとシータが手を重ねてバルスを唱えるシーンの画像は、いまだに多くのパロディ画像が作られるなど、人気のほどがうかがえます。
Twitterでの「バルス祭り」とは
2009年の放送から行われるようになったと言われているこの現象が広く知られることとなったのは2011年の放送時です。この年は1日で100万ツイートを記録。1秒間で25,088ツイートという驚異的なツイート数で全世界での瞬間最大アクセス数記録を更新しました。
2年後の2013年放送時には放送前からツイッター上で記録更新を呼びかけが行われた結果、ツイート数は430万回を超え、1秒間に143,199ツイートと、再び世界記録を塗り替えました。Twitterのサーバーがダウンしてしまうほどに投稿が集中するため「バルス負荷試験」と呼ばれたり、いつサーバーがー落ちるかなど予想する声も投稿されています。
バルス離れと新しい動き
これは放送局側が「バルスまであと〇分」とPRしたり、企業の公式アカウントなどの共につぶやこう、という動きがあったため、自分たちだけで楽しみたかった人たちがメディアの介入に白けてしまった、または回数を重ねて単純に人が離れていったのではないか、という予想がされています。