「バルス」とは?意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

バルスとは宮崎駿監督作品「天空の城ラピュタ」に登場する、古代国家・ラピュタの崩壊を引き起こす呪文です。近年では本作品が放送されるたび、Twitterや2ちゃんねるなどのサーバーがダウンする「バルス祭り」が発生しています。その意味や使い方などをご紹介いたします。

目次

  1. 「バルス」の意味
  2. 「バルス」の使い方(ネット上)
  3. Twitterでの「バルス祭り」とは
  4. バルス離れと新しい動き

「バルス」の意味

バルスとは、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品「天空の城ラピュタ」(1986年公開、監督・脚本は宮崎駿氏)に登場する、天空に浮かぶ古代国家・ラピュタの崩壊を引き起こす呪文です。

ラピュタの言葉で「閉じよ」という意味があり、ラピュタ王家の末裔であるヒロイン・シータの一族の間で「勇気の出るおまじない」と対をなす「滅びの言葉」としてひそかに伝承されてきました。

主人公・パズーとシータが飛行石を手にこの言葉を唱えると、ラピュタの中枢である巨大飛行石に命令が伝わり、ラピュタの城そのものが崩壊し、墜落しまいます。呪文を唱えた際に凄まじい光と衝撃が起こるため、そこから転じて、ネット等では何かが壊れてしまったり、壊したいときにこの「バルス」を使用するようになりました。なお、トルコ語では真逆の「平和(barış)」という意味があります。

「バルス」の使い方(ネット上)

近年では地上波放送で「天空の城ラピュタ」が放送される際、主人公・パズーとヒロイン・シータが「バルス」を唱えるシーンに合わせて「バルス」と書き込む行為が慣例化され、大手掲示板・2ちゃんねるなどのサーバーが重くなったり、ダウンする事態が発生しています。
 
バルスによってラピュタ城は轟音を立てながら崩壊していき、呪文を唱えたパズーとシータは爆風によって吹き飛ばされ、飛行石の閃光を受けたラピュタ王家の末裔・ムスカは目が見えなくなってしまいます(これも人気の高いシーンです)。

この衝撃的なシーンの印象から、「破壊、崩壊」という意味合いで使われることが増えていきました。自虐的なギャグとして、軽いノリで用いられる場合が多く「あいつ、彼女いないって言ってたのに、実はいたんだって。バルス!」のように使用します。

また、パズーとシータが手を重ねてバルスを唱えるシーンの画像は、いまだに多くのパロディ画像が作られるなど、人気のほどがうかがえます。

Twitterでの「バルス祭り」とは

Twitter上でも2ちゃんねると同様に地上波放送の際、ラピュタのクライマックスシーンでは大量の「バルス」ツイートが投稿されています。いつしか「バルス祭り」と呼ばれるようになり、放送のたびに注目を集めています。

2009年の放送から行われるようになったと言われているこの現象が広く知られることとなったのは2011年の放送時です。この年は1日で100万ツイートを記録。1秒間で25,088ツイートという驚異的なツイート数で全世界での瞬間最大アクセス数記録を更新しました。

2年後の2013年放送時には放送前からツイッター上で記録更新を呼びかけが行われた結果、ツイート数は430万回を超え、1秒間に143,199ツイートと、再び世界記録を塗り替えました。Twitterのサーバーがダウンしてしまうほどに投稿が集中するため「バルス負荷試験」と呼ばれたり、いつサーバーがー落ちるかなど予想する声も投稿されています。

バルス離れと新しい動き

しかし、ツイート数は2016年放送時は1秒間55,000ツイート、2017年では1秒間48,445ツイートと放送を重ねるごとに減少していき、ネット上では「飽きた」「冷めた」との声が上がっていました。

これは放送局側が「バルスまであと〇分」とPRしたり、企業の公式アカウントなどの共につぶやこう、という動きがあったため、自分たちだけで楽しみたかった人たちがメディアの介入に白けてしまった、または回数を重ねて単純に人が離れていったのではないか、という予想がされています。

 
天空の城ラピュタには「バルス」以外にも名シーン、名セリフが数多く登場します。Twitter上ではそれらのシーンで「祭りを起こそう」という新たな声も上がっています。「40秒で支度しな」「人がゴミのようだ」「目が、目が・・・!」などが特に人気が高いようです。

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