「震えて待て」とは
「震えて待て」は、平らかに言い換えるならば「乞うご期待」、「楽しみに待っていてくださいね」ということです。新商品や新作などの宣伝文句などに用いられるフレーズです。
ここでの「震えて」とはどういったことでしょう?期待して待って欲しいと言っているわけですから、ドキドキワクワクして胸が震える、あるいは、武者震い(興奮で体が震えること)と解釈できます。
本来ならば、このような震えは、相手に「震えろ」と言われて起きるものではありません。それゆえに、「期待は裏切らないよ」という発信者側の自信が窺える表現ですね。
「震えて待て」の使い方
「震えて待て」は宣伝文句ですから、おもに、新商品や新作の製作元や販売元、新情報の発信者が使う言葉です。
(A)
今春ライブ開催決定!詳細は震えて待て!
(B)
新曲発表はいよいよ来月だ。震えて待て!
(C)
お絵描きするよ。(完成したらアップロードするから)震えて待て。
「震えて眠れ」とは
「震えて待て」は、「震えて眠れ」をもじって生まれたフレーズとされています。「震えて待て」の震えはポジティブな感情からくるものでしたが、「震えて眠れ」ではネガティブな感情に起因します。
つまり、「震えて眠れ」とは、恐怖のあまり震えながら眠りにつけという意味です。「悪さはいつかバレるよ。震えて眠れ」のように相手への脅し文句としても使われるだけでなく、「この部屋、霊が憑いてるんじゃない?震えて眠れ」といった、友人同士の冗談としても用いられます。
さまざまな小説や漫画のセリフとしても用いられている「震えて眠れ」というフレーズの元ネタは、『ふるえて眠れ』という映画タイトルです。
『ふるえて眠れ』
『ふるえて眠れ』(原題:Hush…Hush, Sweet Chariotte)は、1964年に公開されたアメリカ映画です。主演はベティ・デイヴィス、監督はロバート・アルドリッヂが務めました。
ベティ・デイヴィス演じるシャーロットは、若い頃、既婚男性に思いを寄せていましたが、父親の猛反対にあいます。そんな折、その男性は何者かに惨殺されてしまいました。30余年を経て、シャーロットの身の回りで次々と事件が発生する、というサスペンス作品です。