「暗黒の深部」とは
「暗黒の深部」の意味
「暗黒の深部」(あんこくのしんぶ)とは、『マジック・ザ・ギャザリング』(MTG)というトレーディングカードゲーム(TCG)で用いられるカードの名称です。なお、『MTG』については後述します。
「暗黒の深部」の使い方
「暗黒の深部」は『MTG』のカード名ですから、このゲームの話題において用いられます。
【例文】
- 「暗黒の深部」と「吸血鬼の呪詛術士」(カード名)のコンボをよく使っていたよ。
- 中古カードショップで「暗黒の深部」を買った。
「暗黒」と「深部」
「暗黒」
「暗黒」とは、「暗闇・暗いこと」、または比喩として「希望が持てないさま」を表す言葉です。「闇黒」と表記することもあります。
「深部」
「深部」は「深いところ」「奥の部分」という意味です。物理的な深さを表す時にも、抽象的な深さを指す時にも用いられます。
"Dark Depths"
『MTG』は、アメリカのウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発売しているTCGです。そのため、カードなどはもともとは英語名がついており、「暗黒の深部」は"Dark Depths"という名称です。
'dark'は、形容詞として「暗い・闇の」「濃い・黒ずんだ」など、名詞として「暗がり・闇」「暗いところ・暗い色」などを表します。色や光量など物理的なことに対しても、精神状態など抽象的なことに対しても使われます。
一方、'depths'には、「深いこと・深み」あるいは「深さ・奥行き」などの複数の意味があります。こちらも物理的なことに対しても、抽象的なことに対しても用いられる言葉です。
『マジック・ザ・ギャザリング』
「暗黒の深部」というカードを知るために、ここでは『マジック・ザ・ギャザリング』(MTG)について見ていきましょう。『MTG』は1993年に発売された世界初のTCGで、「もっともよく遊ばれているTCG」としてギネス世界記録にも認定されています。
『MTG』の遊び方
『MTG』は基本的には一対一で勝負します。プレイヤは各々で、ある制限の中でカードを組み合わせた山札(デッキ)を用意し、交互に手番(ターン)を実行します。
ターン中には、デッキのカードを場に出す、カードの効果で相手を攻撃するといった手順を踏みます。受けたダメージを場のカードで防ぎきれなければ、プレイヤが持つライフポイントが削られます。
勝利条件は、相手のライフポイントが0、あるいは、相手デッキのカードが0枚にすることです。しかし、多くのカードにこのような原則を破るトリッキーな効果を持たせることで、ダイナミックなゲーム展開を実現しているのが『MTG』の特徴です。
カードの種類
『MTG』のカードは、大きく分けて、土地カードと呪文カードがあります。一般的に、土地カードは他のカードを使う際に必要なマナを生成します。他方、土地カード以外が呪文カードです。
「ローテーション」と「スタン落ち」
『MTG』は長きに渡って親しまれてきたゲームですから、古株のプレイヤと新規プレイヤとの間でカード資産にギャップが生じやすくなっていました。
そのギャップを解消し、古株も新規も同じように楽しめるように導入されたのがローテーション。定期的にスタンダード(一般的なトーナメントにおける使用可能カード)のカードパックを入れ替えることです。
また、ローテーションによってスタンダードから外れたカードを、スタンダード落ち(スタン落ち)と呼んでいます。
「暗黒の深部」というカード
「暗黒の深部」の背景
『MTG』では、一部のカードに背景ストーリーが書かれており、それらをまとめた小説や漫画も発売されています。背景ストーリーによれば、「暗黒の深部」という土地は、神秘の存在「マリット・レイジ」が眠る土地です。
カード「暗黒の深部」
「暗黒の深部」は、2006年に発売された「コールドスナップ」というエキスパンジョン(拡張セット)に含まれている土地カードです。このカードは現在ではスタン落ちしており、モダン(トーナメントのフォーマットのひとつ)でも使用禁止とされています。