「不断の努力」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「不断の努力」ということばを耳にしたことがありますか。まったく聞いたことがないという人や、「普段」の間違いじゃないの?と思った人もいるかもしれませんね。今回は、この「不断の努力」よいう言い回しの意味や使い方について詳しく説明していきます。

目次

  1. 「不断の努力」の意味
  2. 「不断の努力」を用いた例文
  3. 「不断の努力」の類義語とは?
  4. 「不断の努力」を英語で表すと?

「不断の努力」の意味

「不断の努力」とは、途切れることなく続けている努力を表す言葉です。思い付きで行うような、ちょっとした頑張りを表すのには用いられません。

たとえば、あなたがダイエットを始めたとしましょう。このとき、1日だけ運動したり食べるものを減らしたりしたとしても、「不断の努力」とは言いません。その節制を、場合によっては何年間も続けてこそ、「不断の努力」という言葉が似合うのです。

並大抵ではない覚悟と根気をもって継続される努力、「不断の努力」という言葉にはそれくらい強い意味が含まれています。

そもそも「不断」とは?

「不断」という熟語には、大きく分けて二通りの意味があります。これは「断」の意味をどうとるかによるものです。

「断」を「断絶」の意味でとれば、「不断」絶えることのないという意味になります。「不断の努力」で用いられているのは、こちらの方です。

一方、「断」を「決断」の意味でとれば、「不断」決められないという意味になります。こちらの意味での使い方としては、「優柔不断」の四字熟語が有名ですね。

「不断の努力」を用いた例文

  • 今日一日だけ目一杯頑張るのではなく、不断の努力こそが大切なのだと言ったはずです。
  • あなたが全勝優勝という栄誉を得られたのも、不断の努力があってこそでしょう。
  • 大リーグで活躍するには、持ち前の才能と不断の努力の両方が必要だと確信している。

「不断の努力」の類義語とは?

「不断の努力」と似かよった意味の言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、代表的なものを2つ挙げておきます。

「たゆまぬ努力」

「たゆまぬ努力」という表現も、途絶えることのない努力という意味を表します。ここに出てくる「たゆまぬ」は「弛まぬ」とも書き、絶え間ない、着実なという意味の言葉です。

「弛(たゆ)む」には、張っていたものがゆるむという意味合いがあります。したがって、「たゆまぬ」はピンと一直線に張りつめている様子を表しているのです。

「日々の精進」

「日々の精進(しょうじん)」もまた、「不断の努力」と似た意味合いを持つ表現です。「日々」は毎日のことを表しているとして、「精進」とはいったいどういう意味なのでしょうか。

「精進」は、そのことだけに精神を集中して励むことを意味します。元々は、仏教のことばで仏道修行に励むことを意味していました。つまり、「日々の精進」とは毎日欠かすことなく励むことを意味する言葉なのです。

「不断の努力」を英語で表すと?

「不断の努力」を英語で表現したものには、次のようなものが挙げられます。

  • a tireless effort
  • sustained effort
  • ceaseless effort

これらの表現に含まれる「effort」という単語には、「努力」という意味が含まれます。その他の「tireless」「sustained」「ceaseless」は、いずれも「絶え間ない」「持続的な」「終わりのない」という意味の形容詞です。

「不断の努力」を含む英文の例

  • They made a tireless effort to lead a project to a successful conclusion.(彼らは、計画を成功に導くため不断の努力をした。)
  • We'll devote sustained effort toward a goal.(我々は、目標に向かって不断の努力を捧げるつもりだ。)


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